記憶と記録

2006年にホームページを立ち上げてNOTE(ブログ)をほとんど毎日書いています。話題の中心となるのは現在作っている作品の制作状況です。陶彫部品がどのくらい出来たとか、今後どのようにやっていくとか、常に過去の振り返りと未来に向けた展望を記録しています。それは他人が読んでも面白くないものばかりですが、自分にとっては有効で、とりわけアーカイブをよく見ていて、数年前に遡って制作工程をどのようにしていたかを確認しています。ホームページが立ち上がる前の制作については、かなり曖昧で制作年代が定かではありません。記憶では正確な制作年代を知ることが出来ず、逆に記録は正確な把握が出来るので、ホームページのNOTE(ブログ)が立ち上がってからは、細かい状況がわかる次第です。記憶の曖昧さは場合によっては有効です。たとえば滞欧中に見て回った地中海遺跡の数々は、記憶の中で細かい印象が薄れ、形態の取捨選択や抽象化に都合がよいと思っています。記憶と記録はともに残存の手段ですが、創作活動では使い分けていきたいと思います。

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