軍艦島に関する新聞記事より
2015年 3月 4日 水曜日
長崎県にある端島は無人島で、その外観が洋上に浮かぶ戦艦を思わせるので軍艦島と呼ばれています。2年前の夏に軍艦島に行き、廃墟と化した島を見て回りました。自分には印象が強く、鉄筋コンクリートで覆われた外壁が今なお脳裏に焼き付いています。そんな軍艦島に関する新聞記事を見つけました。日本経済新聞の文化欄で、1961年軍艦島で雑用係として雇われた人が、炭鉱夫たちと暮らした当時を振り返って、その生活の一部を記事にまとめていました。過密な人口、都市機能を備えた島、そして最も恐れていた炭鉱事故、荒くれの労働者に翻弄された日々、筆者は1年で島から離れたようですが、雇い主から「逃亡者」と書かれた手紙が届いたそうです。現在は軍艦島の観光ガイドとして仕事をされているようですが、生活経験者としては貴重な存在とも言えます。私が軍艦島を訪れた時のガイドさんだったかもしれません。当時を知る人々も少なくなっているのかぁと思うこの頃です。少しずつ崩壊していく島を、これからどのようにしていくのか、遺産として守っていけるのか、今後の施策を見守りたいと思っています。
関連する投稿
- 厚板下書き&バラ園散策 中規模の新作は今日から作り始めました。過去幾度となく私が作ってきたテーブル彫刻になりますが、今回の新作では陶彫部品を接合せず、木材のみで作ります。厚板を4本の柱で支える構造ですが、厚板には文様化した […]
- 閉庁日(休庁期間)の始まり 今日から職場は閉庁日(休庁期間)に入ります。私の職場は1月5日まで閉庁するので、休庁期間は合計9日間になり、例年この時期、私は来年夏に発表する陶彫による集合彫刻の制作に没頭しています。これがなければ […]
- 彫刻家として… 4月になりました。昨日は管理職退職辞令交付式に参加して、私の公務員人生にピリオドを打ちました。今まで職種を隠してきましたが、同じ職種の方々がこのNOTE(ブログ)をご覧になっていることもあり、今にな […]
- 「即位礼正殿の儀」で創作活動の機会を得る 今日は「即位礼正殿の儀」で、官公庁は休日になりました。「即位礼正殿の儀」とは、天皇陛下の御即位を内外に広く披露するための儀式です。言わば外国で称される「戴冠式」のようなものだろうと思います。天皇制が […]
- ヨーロッパを懐かしむシュトレン この時期になると、神奈川県川崎にある菓子店「マリアツェル」に出かけます。20代の頃、オーストリアのウィーンに暮らしていた自分は、日本人パティシエと仲良くなり、よく遊んでいました。彼は菓子修行でホテル […]
Tags: 散策, 日常生活
The entry '軍艦島に関する新聞記事より' was posted
on 3月 4th, 2015
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.