三寒四温の体調管理

いよいよ寒さの疲労が出てくる季節になりました。このところ昼間の公務と夜の工房での制作が立て込んでいて、身体に負担を強いることが多くあります。予防策としては、ひたすら寝ることに徹しています。夜更かしは自分の生活ではまったくあり得ず、11時過ぎになると寝床に入ってしまいます。就寝までに陶彫の彫り込み加飾とRECORDのノルマを何とか終わらせ、寝ることを唯一の楽しみとしているのです。若い頃は深夜にならないと作品のエスキースが出来ず、机の前でボンヤリと過ごすことばかりでしたが、人は変われるものだとつくづく思います。もちろん素材を媒体とする彫刻は昼間の制作で、夜は版画やエスキースに限られていましたが、夜の暗闇がないと創作活動は出来ないと信じて疑わなかった自分がいました。創作活動は気候や時間に左右されるものではなく、気持ちの持ちようでいくらでも可能になると今では思っています。むしろ三寒四温の体調管理こそ大切で、身体を壊してしまったら何にも出来ないと考えます。気分のコントロール、これが長い創作活動の中で自分が培ったものです。体調を万全にしておくこと、これが創作活動を実行するために留意することです。二束の草鞋生活の多忙感の中では、若い頃のような芸術家気取りの気分屋ではいられないと心底思っています。

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