聖夜に思うこと
2014年 12月 25日 木曜日
今日はクリスマス(聖夜)です。イエス・キリストが生まれた日で、キリスト教徒にとっては重要な日です。30年以上も前にヨーロッパで過ごした聖夜は今もなお自分の印象に残っていて、かつてNOTE(ブログ)にも書きましたが、オーストリアやルーマニアで迎えた聖夜は忘れられない思い出です。自分がキリスト教徒でなくても、十字架という宗教的象徴に向き合い、一途に祈りを捧げる人々の姿に感動を覚えました。イエスの誕生を祝う礼拝の荘厳さは、異教徒であってもその真摯な姿勢に襟を正すこともありました。そんな印象から一転して、日本のクリスマスの光景は宗教性とは関係なくショービジネスのようになっています。これも日本の文化なのかもしれません。5年間に及ぶヨーロッパ生活から帰国した時に、日本のクリスマスの光景を見て唖然とした自分でしたが、今は肯定的に考えていて、イルミネーションが輝く夢のような世界を演出するのも案外いいものだなぁと思うようになりました。日本人が快く感じる文化、お互いのコミュニケーションがとれる場面があれば、どんなものでも良しとしている自分がいるのです。震災の影響なのか、人間関係の絆を探るためなのか、人が集い、夢に思いを託す瞬間があってもいいと自分は思っています。ヨーロッパと違い、日本人にとってクリスマスは単なる年間行事の一部です。同じ意味でも聖夜は日本語表記で、クリスマスは外国語のカタカナ表記ですが、宗教に裏づけされたヨーロッパでは聖夜と呼ぶに相応しく、夢を演出する日本ではクリスマスと呼びたい気持ちになります。コトバに微妙なニュアンスの違いがあるように思えます。
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Tags: ウィーン, ルーマニア, 日常生活
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