ミニシアターに行く理由

先月は3本の映画をミニシアターで観てきました。学生時代に幾度か足を運んでいたものの、最近は映画館から遠のいていました。公務員と彫刻家の二足の草鞋生活がずっと続き、美術館へは行っても映画館には行く気が起こらないという多忙感が影響しているものだと思います。劇場や音楽会にも最近は行っていません。叔父のコンサートや従兄弟のライヴには行っているのに、時間のやり繰りが上手くいかなくて、自ら進んでいくということはありませんでした。学生時代はアングラ演劇から商業演劇に至るまで演劇ばかり観ていました。ここにきてミニシアターに多少無理をして出かけましたが、映画を単なる娯楽としてではなく、個々の心理表現やその国その土地における特異性を描くことで、造形美術にない表現があることを改めて認識しました。採算の取れない映画の中には真に優れたものもあって、深く心に刻まれることも例外ではありません。時間が出来れば映画や演劇に出かけられるのでしょうか。その気があれば今だって行けるはずと思って、先日から映画を見始めています。観れば何か得るものがあって満足感を覚えます。今後もいろいろな場面で情報を得て、じっくり味わえる映画を観ていきたいと思っています。

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