今夏はハイデガーに挑む
2014年 7月 30日 水曜日
また哲学書読破に臨みます。今までニーチェやショーペンハウワーの代表作を読んできましたが、マルティン・ハイデガー著「存在と時間」を今夏から読み始めます。他界した叔父量義治はカント哲学者でした。自分はそのうちカントに辿り着きたいと思っています。哲学はモノの本質を突き詰めて、そこから世界はどう成り立っているのかを、あれこれ論考する学問です。叔父が生涯付き合ったカントはその最たる哲学者で、自分がカント哲学の扉に立ったとき、その語彙の難解さ、理論体系の膨大さに腰が砕け、数行読んだだけで諦めてしまった経緯があります。哲学書を読むには覚悟が必要と感じた瞬間でした。ハイデガーの「存在と時間」はよく美術評論に引用されていて、自分が彫刻を極めようとするとモノの存在の存在たる所以を突き止めていく必要があり、そこでハイデガーに注目したと言っても過言ではありません。よし、今夏はハイデガーでいこう、ハイデガーの存在論理解とそれから導き出す自己考察に目標を定めました。夏から読み始めてもきっと読み終わるのは秋から冬になると思います。諦めずに齧りついていこうと思います。
関連する投稿
- 「超越論的ー論理学的問題設定の諸疑問」第69節~70節について 「形式論理学と超越論的論理学」(エトムント・フッサール著 立松弘孝訳 […]
- 東京駅の「きたれ、バウハウス」展 先日、東京駅にあるステーション・ギャラリーで開催中の「きたれ、バウハウス」展に行ってきました。バウハウスとはドイツ語で「建築の館」という意味です。1919年に建築家ヴァルター・グロピウスによって設立 […]
- 新聞掲載のフロイトの言葉より 昨日の朝日新聞にあった「折々のことば」(鷲田清一著)に興味関心のある記事が掲載されていました。全文書き出します。「百パーセントのアルコールがないように、百パーセントの真理というものはありませんね。ジ […]
- 師匠の絵による「人生の選択」 昨日、長野県の山里に住む師匠の池田宗弘先生から一冊の絵本が送られてきました。「人生の選択 […]
- 建築に纏わる東京散策 今日は夏季休暇を取得して、前から計画していた東京の展覧会等の散策に出かけました。先日も夏季休暇を使って「江戸東京たてもの園」に行ったばかりですが、今日も建築に纏わる散策になりました。例年なら夏季休暇 […]
Tags: ドイツ, 書籍
The entry '今夏はハイデガーに挑む' was posted
on 7月 30th, 2014
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.