Archives for the Month of 6月, 2014

画家J・フォートリエについて

先日、東京ステーションギャラリーで開催されている「ジャン・フォートリエ展」に行ってきました。フォートリエと聞くと自分はアンフォルメルを代表する画家として、ペインティングナイフで厚塗りした非対象絵画を思い起こします。第二次 […]

週末 梱包に飽きて博物館へ

今日は朝から夕方まで個展に出品する作品の梱包作業に追われました。板材で作った箱は35個、そのうち20箱に作品を詰め込みました。残り陶彫部品は3分の1くらいかなぁと見積もっているので、15箱あれば何とかなるように思えます。 […]

週末 図録を届けに…

ようやく完成した今年の図録。個展の数だけ作っているので、今回の図録で9冊目になります。よくやったなぁと思う気持ちがある反面、作品の表現力の足りなさを悔やむ気持ちもあります。力不足と感じている分、まだまだ自分の求める世界は […]

「視線とテクスト」読み始める

「視線とテクスト」(多木浩二著 青土社)を読み始めました。本書は2011年に82歳で逝去した評論家多木浩二の遺稿集です。多木浩二と言えば写真に関わる評論で有名ですが、本書では建築やデザインに関する評論が網羅されています。 […]

イサム・ノグチと李禹煥

今日は自分が少なからぬ影響を受けた2人の芸術家について書きます。2人に共通するところは外国籍でありながら日本に関わりが深く、そのため実際の作品を目の前で見ることができるので、親近感があることです。イサム・ノグチは主に石を […]

大鍋コミュニケーション

職場の環境改善は、管理職として気になる課題です。運営が効率良くいっているか、職員は気持ちよく働いているか、人間関係に悩む職員がいるかどうか、ひとり一人の職員と面接を繰り返しても職場の環境改善が即刻良くなるものではありませ […]

「余白の芸術」読後感

「余白の芸術」(李禹煥著 みすず書房)を読み終えました。「もの派」の先鋒的芸術家である李禹煥の造形的な思索から、現代美術全般にわたる評論に至るまで、時に濃密な論考だったり、また散文だったりする文章を一冊にまとめ上げたのが […]

現代彫刻の在る環境について

「床面は設定空間であり、地面は現実空間である。因みに都市は床面からの発想であり、村落は地面からの発想である。~略~現代彫刻は、壁のあるなしにかかわらず、床面の彫刻であって地面のそれではない。作品を床面に並べるのと地面に並 […]

週末 制作と作業の意識

今日も朝から周囲が暗くなる夕方まで工房で作業をしました。梱包用に木箱を作る作業で、退屈ながら搬入にまでに間にあわせなければならない大切な仕事です。これは精神的な疲労を感じません。型どおりに釘を打ち、ガムテープで補強をする […]

週末 石膏と梱包Ⅱ

先週も同じタイトルでNOTE(ブログ)を書いています。梱包用の箱作りはウィークディの夜間もやっていて、今日はまとまった時間が取れたので、箱に陶彫部品を収めることにしました。箱は11個出来ていますが、収まったのは全体の3分 […]

「SIMONDOLL」 四谷シモン展

地元橫浜のデパートにある美術館で開催中の「SIMONDOLL」展は、四谷シモンのデビュー時代から現在までの代表作でまとめられている展覧会です。四谷シモンを人形作家と呼んでいいものかどうか自分には疑問で、差し詰め人形を媒体 […]

「ジャック・カロ展」奇想の劇場

東京上野の国立西洋美術館で開催されていた「ジャック・カロ展」に行った感想を書きます。副題に「リアリズムと奇想の劇場」と謳っていたのが、この展覧会を見ようと思ったきっかけです。細密な銅版画による人物描写、とりわけ奇想の劇場 […]

夜は梱包用箱作り

個展搬入までの期間を考えると、週末を待っていられないので、梱包用の箱作りを毎晩行っています。ベニア板による60㎝×45㎝の直方体の箱を釘で打ってガムテープで補強して作ります。この箱に2~3個の陶彫部品が入ります。いったい […]

アトリエの再現

芸術家が作品を生み出す場所や周囲の環境に覗き見的な興味を私は持っています。学生の頃も大学の一角を使って、彫刻科の先生方が真摯に制作されている現場を垣間見て、自分の意欲を高めたりしていました。東村山市にあった池田宗弘先生の […]

上野の「バルティス展」

先日、東京上野の都立美術館で開催されている「バルティス展」に行ってきました。テレビやポスターの宣伝効果があって、自分もあまり知るところがなかった巨匠の作品を一目見ようと出かけたのでした。露わなポーズをとる少女を描いた絵画 […]

週末 石膏と梱包

今日は工房で一日中作業をしていました。FMヨコハマから流れてくるワールドカップ日本対コートジボワール戦に耳を傾けながら、石膏の雌型の補強をやっていました。時として手が止まり、遠いブラジルにエールを送ったりしていました。試 […]

週末 久しぶりの石膏型取り

自分が大学で彫刻を学んでいた頃は、頻繁に石膏型取りをやっていました。人体塑造をやっていたので、作品を保存するためには粘土による塑造を石膏に置き換えるしか方法がありませんでした。まさか習作をブロンズに鋳造するわけにもいかな […]

常設展を楽しくさせる企画

私の場合、美術館に行く目的はほとんどが海外から企画展で、普段見ることの出来ない作品に出会える絶好の機会と思って出かけています。その際に常設展を見ることはありません。企画展で体力を費やしてしまっていることと、常設展ならいつ […]

サンティアゴ巡礼路からのメッセージ

彫刻家池田宗弘先生は自分の大学時代の恩師です。先生は30年前にスペインに滞在され、サンティアゴ巡礼路を歩かれました。ちょうど自分がウィーンに滞在中の頃で、自己表現を求めていたものの確固たる指標も持てず、街を彷徨いていた自 […]

「R・シュタイナー展 天使の国」

先日、東京外苑にあるワタリウム美術館で開催されている「R・シュタイナー展 天使の国」に行ってきました。神秘思想家とも呼ばれているルドルフ・シュタイナーはあらゆる分野に思想を広げ、その思想体系を人智学協会を設立することによ […]

6月RECORD「地層に溜まる雨水」

今月のRECORDのテーマを「地層に溜まる雨水」にしました。現在も鬱陶しい天気が続いております。梅雨の時季は何かと意欲が低下しますが、雨水が土に染み込む状況を捉えて造形化することで、創作意欲を高めたいと思います。自宅や工 […]

石と空間の関係考察

「加工しないままの一個の石を自然から借用し、展示場に運ぶことから始める。(これは、東洋人の庭の石とか、擬人化した石のオブジェとは全然コンテクストの違うものであり、無関係である。)石を鉄板とか空間と関わらせるなど、一定の手 […]

週末 梱包を始める

今日は朝から夕方まで工房にいました。「発掘~層塔~」の厚板材の梱包を始めました。厚板材は15のブロックに分かれています。ブロックごとに分解してエアキャップをつけたビニールで覆いました。厚板材の梱包は今日のうちに終わりまし […]

週末 5つの展覧会

今日は制作を休んで、東京の美術館を巡りました。見たい展覧会が重なっていたためで、結果今日一日で5つの展覧会を見ることになりました。家内と一緒でしたが、よく家内が何も言わず付き合ってくれたものだと思います。自分は学生の頃か […]

箱根の寄木細工

今日は職場関係の仕事で小田原に出張しました。会議の後で、箱根寄木細工の若い職人さんから話を伺う機会がありました。寄木細工は当地の土産物として売られ、その幾何学模様のついた箱物は私も知っています。仕事の手間の割には、やや退 […]

疲労を感じる毎日

6月に入って真夏並みの暑い日が続いています。今日から雨模様になり、ようやく涼しくなったかなと思います。梅雨入りでしょうか。このところそんな気候のせいか疲労が取れません。職場の人たちも疲れているように見受けられます。一昨日 […]

余白とは何か

学生時代に亡父の手伝いをしていました。亡父は造園業を営んでいて、数多くの庭石を仕入れて畑に置いてありました。その昔は丹沢の河川敷や真鶴へ石を探しに行ったこともありました。アルバイトとしてみれば稼ぎのいい仕事で、他の職人に […]

「余白の芸術」を読み始める

「余白の芸術」(李禹煥著 みすず書房)を読み始めました。かなり前に購入してあった書籍ですが、今回初めて読みます。実は「枯山水」(重森三鈴著 中央公論新社)を読み終えた時に、日本庭園の象徴性とも言うべき余白の美に関連して本 […]

11‘RECORD10月分アップ

今回、ホームページに2011年の10月分のRECORDをアップしました。現在もRECORDは制作中ですが、時期を決めてカメラマンが1年間くらいをまとめて撮影し、さらに1ヶ月ごとに私がコトバを添えるため、タイムリーなアップ […]

週末 6月になって…

今日から6月です。来月には個展が控えています。今週末も「発掘~層塔~」の塗装修整を行っていました。そろそろ梱包も始めていかなければなりません。修整や梱包も大事ですが、来年に向けた新作の準備も今月から始めようと思っています […]