RECORDに「白虎」イメージ登場

先日まで東京国立博物館で開催していた「キトラ古墳壁画」展で、とくに注目した「白虎」の姿態が頭から離れられなくなっています。虎は大陸からの情報を基に、飛鳥時代の絵師が描いたものと思われます。この虎は想像上の動物の要素が強く、我々が普段眼にする虎とは異なります。デフォルムされ、理想化された動物には独特な美意識が働いて、描線が生き生きとしています。そのイメージに基づいて、自分も幻の虎を描いてみたい衝動に駆られました。今月のRECORDは「戯れあう幻獣たち」というテーマでやっているので、まさに「キトラ古墳壁画」を利用したいと考えました。「白虎」を自分なりに動かし対峙させて描くことに挑戦します。

関連する投稿

  • 11月最後の週末 今日で11月が終わります。週末なので、いつもの通り朝から工房に籠って制作三昧でした。若いスタッフも工房に来ていました。私は若い人に背中を押されるように屏風に接合する陶彫部品の制作に拍車をかけていまし […]
  • 8月の制作目標 今月、職場では休庁期間を設定し、夏季休暇を取り易い状況を作っています。私も例外ではなく、今月は旅行も創作活動も共に邁進させていきたいと願っています。まず陶彫制作ですが、全体の計画として屏風の形式を採 […]
  • 週末 8月を振り返って… 週末になり、朝から工房に出かけ、陶彫制作に没頭していましたが、今日が8月の最終日なので、制作や鑑賞が充実していた今月を振り返ってみたいと思います。今月はお盆休みがあったので、職場の仕事を少なくしてい […]
  • 11月RECORDは「ひねる」 今年はひらがな3文字を月々のテーマにしています。テーマの考案が難しいなぁと思っていましたが、今年も残すところ2か月になりました。RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品です。文字通り作品 […]
  • 14回目の個展を開催する7月になって… 7月になりました。毎年7月になるとNOTE(ブログ)に個展を開催すると書いていますが、今年も同じことを書きます。いや、こうしたことが書ける幸福を感じていると言った方が気持ちにフィットするように思えま […]

Comments are closed.