イメージの醸成を待つ

先日、今年7月個展で発表する新作の撮影を終えたので、これから図録の編集に入ります。まだ「発掘~層塔~」のやり残した仕事もあるというのに早くも来年発表する作品のイメージが固まりつつあります。前にNOTE(ブログ)に書いた記憶がありますが、自分はイメージを紙に描き留めません。イメージは頭の中でゆっくり時間をかけて醸成していくものと思っています。新しいイメージは制作中の作品に苦しめられているところに急に降って湧いてくるもので、自分は自虐的にならないとイメージが出てこないのかもしれません。イメージは自分の中で徐々に育っていきます。途中で消えてなくなるイメージもあります。RECORDのように小まめにイメージを描き留めていく表現手段がある一方で、彫刻はイメージがじっくり醸成されるのを待っている按配です。今はコトバにするのが難しい原初的イメージですが、醸成が進んで具現化に踏み込むようになったら、NOTE(ブログ)で紹介したいと思っています。

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