近親者の通夜に思う

先日、妹の嫁ぎ先の姑が亡くなったことをNOTE(ブログ)にしましたが、後を追うように舅も亡くなり、今晩は通夜が営まれました。享年96歳。大往生とも言える年齢で、自分もこの歳まで生きていたいなぁと素直に思っていました。長く生きられた秘訣は何かと参列していた妹の義姉夫妻に家内が聞いていました。故人は頭を使う碁が好きだったこと、よく書物を読んでいたこと、駅まで歩いてカフェで新聞を読むのが習慣だったこと、粗食だったこと等、いろいろありましたが、自分の時間を楽しんでいた様子を窺い知ることができました。今の自分にはまだ考えが及ばないところですが、そろそろ自分も定年を意識していることがあって、定年後の自分をイメージする絶好の機会でした。さらに通夜に参列して、最近ぼんやり考えることがあります。それは魂の存在です。このところ神秘思想家シュナイナーの理論や哲学者ショーペンハウワーやニーチェを読んでいるためか、知識として魂の存在を脳裏に刻みつけているところですが、いずれ知識を超えて、魂そのものの存在を捉えることがあるかもしれないと思っているのです。自分が芸術や哲学を本当に必要とし、魂の具現化に意欲するときが来ると信じて疑わないのです。今晩はそんなことを考えながら過ごしたひと時でした。

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