肌寒い夜の工房

このところ仕事帰りに工房に出かけています。夜になると工房はめっきり冷え込みます。3月になっても肌寒さを感じるこの頃ですが、工房の寒さは外と同じです。工房は農業用倉庫として建てたため内壁がありません。ストーブひとつでは寒さに敵うわけはなく、夜の作業は1時間が限界かなぁと思っています。ただ集中力だけは増してきます。照明が手元を照らすので、そうした心理が集中力を高めるのではないかと思っています。夜は主に彫り込み加飾をやっています。表面的な細かな作業が向くように思えるからです。蛇口からお湯が出ることが寒さ対策として有効です。陶土は冷たくて手が悴んでしまうので、お湯で手を温めながら作業しています。ただし気分は上々です。よくぞこの環境を手に入れたものだという嬉しさもあって、寒さ以外は苦になりません。FMヨコハマから流れる音楽を聴きながら、黙々と作業するのが自分の性に合っていると思っています。職場ではコミュニケーションを図ることが大切と考えて日々実行している自分が、ここでは素の自分になって物言わぬ素材と向き合っています。肌寒いひとりぼっちの工房ですが、内面の充実があって孤独感はありません。

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