トラ吉を見て我が身を思う

飼い猫のトラ吉は最近寝てばかりいます。元来猫はよく寝る動物ですが、寒い日は起きてきません。若干暖かくなると、元気に飛び回っているので、気候の変化を飼い主よりも敏感に察知しているんでしょう。人間は気候の変化をものともせず、労働に勤しんでいて、そのせいか体調が不良になったり、気分が優れなかったりしています。気候の変化は自分が認知している以上に、身体に負担をかけているのかもしれません。トラ吉を見ていると、気候の変化に逆らわずに生きていて、可能なら自分もそうしたいと思ってしまいます。ペットを見て癒されるのは、人間の勝手な視点であって、ペットの側から言えば、与えられた環境に順応して必死に生きていると言っていいでしょう。人間の勝手な思い込みがペットにとって都合がいいのかどうかはわかりません。偶然に拾ったトラ吉は家の中で飼われ、定期的にエサが与えられ、柔和な環境で育っています。野性の本能は不要になり、自然における外敵と戦うこともありません。人間はこれを猫の幸福と理解していますが、果たして猫にとってどうなのでしょうか。学習はするけれど理性のない猫には眼前の事象が全てであって、そこには過去の振り返りも未来への展望もありません。ただ環境が厳しければ寿命が短く、外的刺激が少なければ長く生きるというように、これも自然の摂理だろうと思います。人間もストレスが少なければ同じように長寿を全うできるのかもしれません。

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