2月をどう過ごす

2月になりました。寒さが少しずつ和らいできたように思います。梅の花が咲きだす頃になれば風情も増しますが、今のところはまだ冷え込む日が続いています。工房のストーブは欠かせません。さて、制作状況ですが、「発掘~層塔~」の陶彫部品作りに焦りを感じています。全体の3分の1が出来てきたところでしょうか。焼成は頻繁に行っていて、窯の中が空くことはありません。このまま作り続けないと間に合わなくなります。2月もペースダウンすることなく、ひたすら作っていきます。まだ「発掘~層塔~」全体を把握するところまで至らず、全体を眺められるのはいつになることやら、気持ちばかりが空回りしています。こんな時ほど着実にやっていきたいところです。RECORDは難しい年間テーマを掲げてしまったので、悩むことが多いと感じます。コトバを捻り出すのが至難の業ですが、RECORDにコトバを添えて、一つの世界を作りたいので、ここが頑張りどころです。読書は引き続きショーペンハウワーの大著に挑んでいきます。ショーペンハウワー曰く「誰でも自分の心中に涸れることなき苦悩の泉をかかえて生きている」。まさにその通りで、困惑した状況を満たそうとするのが幸福への道のりであるなら、たとえ完全に満たされることがないにしても、先へ進んでいくことだとショーペンハウワーの大著では謳っています。今月も先へ進もうと思います。

関連する投稿

  • 三連休 地道な頑張り 今日は朝7時から工房に行きました。朝の涼しいうちに少しでも陶彫制作を進めたいと思ったからですが、40キロの土練りを行い、明日の成形準備になるタタラを数枚用意しました。陶土を掌で叩いて座布団大のタタラ […]
  • 週末 造形とコトバを考える 日曜日になって朝から工房に行きました。今日はいつも来ている美大受験生の他に文学系の高校生がやってきました。文学系の子は詩を書いたり、小説を書いてコンクールに応募しています。彼女も美大受験生同様、工房 […]
  • 週末 作業と会話 久しぶりに週末になった実感が今日はありました。ウィークディの仕事が厳しかったことが、この実感に繋がっていると思っています。創作活動も厳しい局面を迎えているのですが、またウィークディの仕事とは意識が異 […]
  • 窯を開ける瞬間に思うこと 陶彫制作の最終段階である焼成。窯に作品を入れた時から、窯の中が気になって仕方がないのです。今回の窯入れは、自分の作品では最大の大きさで、窯内に隙間がほとんど出来ません。しかも乾燥中にヒビが数箇所見つ […]
  • 週末 土練とコトバと… 今日は朝から工房で制作です。相変わらず残暑が厳しく工房内は熱が篭っていました。今日は先日から作っている大きな陶彫部品の仕上げに入っています。果たしてこのまま乾燥させて成功するのかどうか、体積の大きさ […]

Comments are closed.