立体の在り方を決める成形

三連休の中日にあたる今日は成形を主に行いました。陶彫の成形では、タタラや紐作りで均一の厚みにした陶土を立ち上げていきます。陶芸のようにロクロを回してカタチを立ち上げることはしませんが、便宜上ロクロを利用することもあります。これは彫刻の塑造と同一であって、言わば立体の在り方を決めていくのです。塑造は心棒に粘土をつけて、中心から膨らませてカタチを決めていきますが、陶彫の成形は窯で焼成するため、立体の内部を無垢にはできず、刳り抜いた状態になっているのです。作り方の違いはどうであれ、どちらも立体を作ることには変わりありません。これは陶彫にあっては唯一彫刻制作に近い作業なので、興味が沸くところではあります。そんなわけで今日の作業は神経を使いながら、自分の思い通りのカタチにしていく工程でした。面白い反面、疲れもあって、大きな成形を2点行って今日の作業に幕を引きました。予定ではこの後、土錬機を回すはずでしたが、もう気持ちがついていかず、明日に持ち越しになりました。自分がやっているのは陶彫という技法を用いた彫刻であるため、どんな立体を作るのかを一番に考えます。立体の在り方が重要なのです。陶彫は彫り込み加飾をしたり、仕上げをして化粧掛けをしたり、焼成もやっていきますが、基本は成形でどんな立体にしていくのかが作品を左右するものと考えています。今日は僅か2点の成形でしたが、朝から夕方まで休みなく作業をしました。明日は土錬機を回して土練りを行い、次の成形に備えます。

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