2013‘個展の論評より

7月に開催したギャラリーせいほうでの個展に、ビジョン企画の新報で主筆を務める美術評論家の瀧梯三さんにお会いして、示唆に富む話をお伺いました。直弧紋を研究し始めたのも瀧さんの助言が契機になりました。その展覧会誌に個展の批評が掲載されたので紹介します。「陶彫。『発掘シリーズⅤ』。大作は厚板六曲屏風と分厚い壁の残骸のようなオブジェ。小品は箱型の形に様々な文様を刻す。どれもが古代遺跡の出土品を模した黒褐色の異様さを備える。虚構ではあるが、迫る力は尋常ではない。」毎回短文を書いていただいていますが、今年は写真も載せていただきました。最後にあった「迫る力は尋常ではない」という一文に勇気をもらいました。今後も尋常ではない迫力ある作品を作っていきたいと思っています。そうでなければ個展の際に、知人友人にわざわざ足を運んでいただいて申し訳ないと思います。非日常的で非現実的な世界が、心に潤いを齎せ、また活力を与えてくれると私は思っていて、それが作品を通した作り手と受け手のコミュニケーションだろうと考えています。

関連する投稿

  • 16’新報の評壇より ビジョン企画出版社が出している新報の評壇に、7月に開催した私の個展のコメントが掲載されていました。東京銀座のギャラリーせいほうには毎年評論家の瀧悌三氏が来てくれて、短い会話を交わしています。私の作品 […]
  • HPのExhibitionリニューアル ホームページのリニューアルを進めています。初めにExhibitionをリニューアルしました。Exhibitionはギャラリーせいほうでの個展の状況を記録したページです。毎年個展を開催させていただいて […]
  • 10‘個展評壇より 『木・陶による「構築」シリーズ。「陶」は錆びた鋳物か古代の土器の趣。「木」は漁具の銛のような形。双方組み合わせての「構築」オブジェ。今回は巨大なテーブル状に仕立てて、壮観。』(美じょん新報 9月20 […]
  • 11‘個展のお礼状 今年の個展のお礼状の印刷をしました。もう個展から1ヶ月が過ぎています。懐かしい人が来てくれたことを嬉しく思います。今回はご無沙汰していた方々に会えて積もる話が出来ました。芸術家を目指す若い人たちが多 […]
  • HPギャラリーに「遺構」アップ 今年の個展で発表した「発掘〜遺構〜」が、ホームページのギャラリーにアップしました。架空都市に寄せる思いもコトバにしてあります。画像はカメラマンの演出処理に負うところが多く、独特の雰囲気を出しています […]

Comments are closed.