直弧紋 模写による追体験

今月のRECORDは初日より直弧紋に拘り続けています。最初の1点目は井寺古墳出土の直弧紋の模写をRECORDに描き写しました。古墳の図版から見てRECORD用紙と縦横の割合が違うので、そこは用紙に合うように割合を変えました。用紙に渦巻紋を描いて、そこにX印をつけて、太古の人々がどのように抽象化をしていったのか追体験をしました。2点目から発展を考えて、自分なりの直弧紋をデザインしてみました。分割した面積が模写と同じになるようにして抽象的美しさを追求し、曲線と直線のバランスを考えました。遍く20世紀抽象絵画を知る自分でさえ直弧紋のアレンジには苦しみました。直弧紋を作った人々の斬新な感覚には驚きます。色面を反転させている箇所もあって、その微妙な割合に考え抜かれた美しさがあります。キュビズムというより構成主義に近い計算された美的要素があります。直弧紋模写の追体験は今日で10日間に及びますが、オリジナルを超える難しさに立ち向かいながら、21世紀に生きる自分が直弧紋から何かを掴もうとしているのです。

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