偏りのある選書

先日、仕事帰りに繁華街を散策し、書店を覗きました。職場は横浜駅近くにあるので、気軽に立ち寄ることが出来るのです。今夏の読書は日本の古代文様史と決めていて、その取り掛かりとして比較的平易と思われる書籍を購入しました。これを契機に文様史を勉強していこうと思っていた矢先に、美術書の棚でドイツ人芸術家ヨーゼフ・ボイスに関する書籍が目に留まり、思わず購入してしまいました。どっちを先に読もうか思案中です。考えれば自分の読書には偏りがあって、造形美術を中心に民族(民俗)学、文学(主に詩)ばかりです。中学生の頃は海外の翻訳推理小説、高校で純文学と詩歌、大学では専ら美術評論に夢中になり、自分は妄想ばかりの頭でっかちの青春時代を過ごしたと思っています。その遍歴は今でも変わらず、創作活動がなければ頭の中だけで空振りを繰り返す理屈っぽい大人になっていたかもしれません。書店に入れば所謂売れ筋の書籍には目もくれず、いつ廃刊になってもおかしくないものばかりに注目してしまいます。価格は関係なしに購入してしまう癖は今でも抜けません。全集は揃っていないものが多く、興味関心だけで書籍を追いかけてしまうせいで自宅の書棚は混乱しています。偏りのある選書、アンバランスを修正するつもりもなく今日も書棚を眺めています。

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