「地殻」からの展開を考える週末

個展が終わり、来年に向けて気持ちを高めています。「発掘~地殻~」の世界をさらに煮詰めていこうと考えていて、一部制作を始めています。ギャラリーの床面を使った地を這うカタチと、斜めにした板材に陶彫部品を取り付けて、それらを円錐状に構成して大きな塔を形作る集合彫刻を考えています。そして陶紋数点を加えた作品群が、来年に向けたイメージで、ギャラリーせいほうの床面積を考えながら、その大きさを割り出しています。個展も9回目ともなれば、ギャラリーの空間がしっかり頭に入っているので、大きさを考えるのには好都合です。「発掘~地殻~」の展開は、曲面による陶彫部品に彫り込む文様加飾を、古代史を基にしていくことで、感覚としての象徴と知覚としての史実を融合させることで一歩先へ進めるのではないかと考えます。作品の発想の源を、自分の若い頃の記憶の断片から発展させて、古代民族のルーツの資料を礎にする方法へ変換していきたいと考えています。これは折に触れて、NOTE(ブログ)でも発信していきたいと思います。

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