私にとって仮面とは…

私は仮面が大好きで、アフリカ系の雑貨店に入ると必ず仮面の掛かった壁を眺めています。造形的な興味が湧くと、つい購入してしまう癖があります。収集家ではないので、仮面の数が多いわけではありませんし、骨董価値や学術的意義のあるものは自分の手元にないと思っています。それでも自分が好きな仮面に囲まれていると満足です。とくにこれはホンモノと言われて購入したアフリカの仮面を顔に近づけてみて、その祝祭か葬送か定かではない情景を思い浮かべるのも一興かなぁと思います。自分は何故こんなにも仮面が好きなのか、決して変身願望があるわけではなく、ただただ象徴としての造形が好きとしか言いようがありません。あるいは顔に興味があると言えばその通りで、具象作家でもない自分にしたら可笑しな話ですが、今でも顔は一番興味関心のある対象なのです。祭礼等で五穀豊穣を祈るのに仮面を顔に付けるだけで、人間ではないモノに変身し、神にも鬼にもなれるグッズとして、仮面は太古の昔から伝えられてきたことを考えると、研究対象としては面白いかなぁと思います。仮面に関する書籍を読んでいる今、そんなことを思い描いています。

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