Archives for the Month of 7月, 2013

半日休暇を取って遠方の美術館へ

昨日見た幽霊や妖怪の展覧会の後で、墓に関する彫刻や建築の展覧会は夏らしい涼を感じさせるものですが、「墓は語る」という表題のついた展覧会は前から行こうと決めていたので納涼の意図はありません。同展を開催中の武蔵野美術大学美術 […]

横浜の「幽霊・妖怪画大全集」展

今日の午後、出張があって職場を昼ごろ出ました。職場が横浜駅に近いので、そごう美術館で開催している表題の展覧会にちょっと立ち寄り、出張先に向かいました。夏休みとあって幽霊・妖怪見たさに訪れる親子が多かったのですが、展覧会の […]

夜の作業で彫り込み加飾

この時期は公務の仕事が若干減ることもあって心に余裕が出来ます。そのおかげでウィークディの夜に工房に出かけて制作をしようという意欲が生まれます。職場での仕事にも緩急があって、夏季休暇をそれぞれの職員がフレキシブルに取ること […]

「地殻」からの展開を考える週末

個展が終わり、来年に向けて気持ちを高めています。「発掘~地殻~」の世界をさらに煮詰めていこうと考えていて、一部制作を始めています。ギャラリーの床面を使った地を這うカタチと、斜めにした板材に陶彫部品を取り付けて、それらを円 […]

週末 課題の克服へ向けて

週末になると朝から工房に籠って制作三昧になります。陶彫は何年やっていても新たな困難に直面します。新作ごとにイメージしたカタチを作るので、その時その場面で新たな問題が生じるのです。成形上の定型がない故に起こる困難ですが、七 […]

「豊饒の神・境の神」を読み始める

「豊饒の神・境の神 九州の土俗面考【2】」(高見乾司著 海鳥社)を読み始めました。昨日まで読んでいた「火の神・山の神」の続編で、本書は「火の神・山の神」に提示された課題の補充を試みたものと思われます。目次には「猿田彦」に […]

「火の神・山の神」読後感

「火の神・山の神 九州の土俗面考【1】」(高見乾司著 海鳥社)を読み終えました。九州の土俗面考【1】とあるので、引き続き【2】を読んでいきたいと思います。本書は、湯布院にあった空想の森美術館の館長による土俗面を中心に据え […]

TV番組「時を紡いで」より

昨夜、BSフジで伊勢神宮の式年遷都に関する番組をやっていて、こうした内容が大好きな自分は楽しみに番組を見ていました。内容は20年に一度新しい社殿を建て直すもので、伊勢神宮はこれを千年以上も繰り返しているという解説がありま […]

文筆家からの手紙

今夏の個展に際して、作家中島敦の研究書を出版している文筆家笠原実さんから丁寧なお手紙をいただきました。笠原先生はかなりご高齢と思われますが、頭脳明晰で批評も鋭く、フェリス女学院大学で教壇に立たれていました。横浜では先生を […]

夏の研究課題を考える

夏の研究課題とは、小・中・高校の夏休みに課せられるお馴染みの自由研究の名残のようなものです。自分はその習慣が抜けないまま歳を重ねていて、夏になると何か研究をしなければならないと思っているところがあるのです。私の課題なんて […]

疲労が残る週末

昨日の個展の疲れなのか、今日は何だか動きが緩慢でした。朝はRECORDの彩色をやっていて、昼頃に参議院議員選挙の投票にでかけました。そのついでに私の職場も選挙会場になっているので、車を職場に向けて顔馴染みの自治会長さんに […]

13‘個展最終日

今年の個展の幕が降りました。芳名帳を見るといろいろな方に来ていただき、また支えられていることに感激しております。今日も初日に続き、職場の方々に来ていただきました。職場は芸術の世界とは無縁なだけに、一緒に働いている人たちの […]

個展に来ていただいた方々へ

早いもので明日が個展の最終日になります。私は月曜日の初日と土曜日の最終日しか個展会場には顔を出せません。二足の草鞋生活のため火曜日から金曜日までは公務員として通常勤務をしているからです。代わりに家内が個展に足を運んでいま […]

私にとって仮面とは…

私は仮面が大好きで、アフリカ系の雑貨店に入ると必ず仮面の掛かった壁を眺めています。造形的な興味が湧くと、つい購入してしまう癖があります。収集家ではないので、仮面の数が多いわけではありませんし、骨董価値や学術的意義のあるも […]

資料を求めて…

今夏は5日間の休暇を使って、自分の創造的発想に繋がるところに出かけたいと考えています。昨年は石川県能登半島に輪島塗を見に行きましたが、優れた工芸品に接して、現地の職人にも話を聞きました。すぐに自作に応用できるものはありま […]

「ウォーキング ウィズ ダイナソー」観劇

先日、横浜アリーナで「ウォーキング ウィズ ダイナソー ライブアリーナツアー イン ジャパン」と称したライブを観てきました。原寸大の恐竜が精巧に動き、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀を通して、その生態系を見せるという壮大なエンタ […]

13‘個展オープニング

今日から東京銀座のギャラリーせいほうでの個展が始まりました。まず現在の職場の人たちや前の職場の人たちが大勢来ていただいたことに感謝申し上げます。新象美術協会の画家小野さんや鎌倉彫の彫り師安斉さん、大学の先輩の版画家加藤さ […]

搬入アクシデント

NOTE(ブログ)にはその日の記録の役割があります。自分がアーカイブを見て、現在のことを確かめるために使うことが多いからです。今日の搬入のことも書きとめておこうと思います。今日は若いスタッフ4名と運搬業者2名、それに家内 […]

週末 搬入前の楽しみ

いよいよ明日が個展搬入日です。東京銀座のギャラリーせいほうでの個展も8回目となりました。今日までギャラリーせいほうで別の企画展をやっている関係で、ギャラリーの鍵を預かることになり、明日は自分で鍵を開けて搬入展示を行うこと […]

プリミティヴ・アートについて

若い頃、滞欧中にプリミティヴ・アートに関する分厚い書籍を買いました。この書籍はドイツ語で書かれたものですが、現在までドイツ語を解読する気力が起こらず、ただ図版を眺めているだけの資料になっています。そこにピカソやモジリアー […]

地を這うカタチ

「発掘~地殻~」は樹木の根が大地を覆う中に、生命体のような都市が息づくイメージを、陶彫と木彫を素材に具現化したものです。都市には興亡があり、歴史の移ろう中で遺跡となって樹木に覆われ、やがて自然に還っていく風景があります。 […]

灼熱の夏が到来

数日前に梅雨明け宣言があり、そこから毎日30度を超える猛暑日が続いています。例年より早い梅雨明けで、いきなり灼熱の夏が到来しています。職場は空調が効いていますが、工房はさぞかし凄い暑さになっていることでしょう。週末が恐ろ […]

民俗学と仮面について

九州の土俗面を考察する書籍を読み始めて、自分が興味を持っている仮面についての書籍を、今まで一度も読んだことがなかったことを思い出し、改めて自分の興味に関する学術的な裏付けが欲しいと思いました。昔から仮面を集めているのに、 […]

「火の神・山の神」を読み始める

「火の神・山の神 九州の土俗面考【1】」(高見乾司著 海鳥社)を読み始めました。ずい分前に大分県湯布院にあった由布院空想の森美術館(2001年閉館)に行ったことがあります。その時に見た土俗面の数々に感銘を受けました。展示 […]

週末 梱包チェック

今日も工房に籠って制作三昧といきたいところですが、来週末は個展の搬入を控えているので、今日は搬入梱包の最終チェックをしました。「発掘~連築~」の一番大きな陶彫部品の垂木を使った梱包箱作り、「陶紋」の梱包、連結用ボルトナッ […]

週末 汗が滴る工房

今日は気温が30度を超えて真夏のような暑さになりました。朝から工房に行っていましたが、替えのTシャツを持っていなかったので、汗が作品に滴り落ちていました。替えのTシャツを工房の収納ボックスに置かなければならない季節が到来 […]

「青蜥蜴の夢」読後感

「土方久功詩集 青蜥蜴の夢」(土方久功著 草原社)を読み終えました。本書の中では、とりわけ南洋群島にいた時代に書かれた詩や随筆に興味が湧きました。南洋群島の人々の触れ合いや繋がり、村の長老や娘たちの生き生きとした生活ぶり […]

欠如を補う行為

情緒が安定しない時は、周囲の人とも良好な関係が保てず、バランスを欠いていることすら気付かないことがあります。そうした中で何かを見出すことは難しいと思います。自己の内面を吐露する創作活動でさえ情緒が安定していることで凝縮し […]

孤独とは何かを考える

詩を読んでいると、孤独に苛まれ、それでも生きようとするコトバに出遭います。孤独にも個人差があるとは思いますが、畢竟するに孤独とは如何なるものか、自分は折に触れて考えることがあります。自分は幼い頃から情けない人間で、甘えの […]

7月RECORDは「流」

川の流れ、人の流れ、時の流れ…「流」というコトバには諸行無常の響きがあります。このコトバは安住の地を求めない流離人のようで、繰り返すように見える日常でも、決して同じ繰り返しはあり得ず、限りある命を生きていく私たちの宿命と […]

今日から7月…

富士山が世界遺産に登録された記念すべき7月1日を迎えました。富士山には若い頃、家内と無防備な登山をして遮二無二頂上に辿りつき、下山では真っ暗な中で足元も覚束なくなり、人の声を頼りにひたすら降りてくる経験をしました。いわゆ […]