Archives for the Month of 3月, 2013

週末 制作と鑑賞の狭間で…

自分の制作には思索あり、他の作品の鑑賞もまた思索あり、で制作時間に追われているのは重々承知の上で、今日の午後は美術館に出かけてしまいました。午前中は午後の時間を空けるため、木彫の作業に集中力をもって取り組みました。そうま […]

週末 撮影までの工程

3月最後の週末になりました。先日カメラマンから連絡があって、今年の図録の撮影日を5月6日(月)にしました。ゴールデンウィーク最終日です。撮影日が決まったことで完成のゴールが見えてきました。それまでに何回週末があって、その […]

勤務終了して美術館へ その2

先週の金曜日に勤務を終えてから東京上野の美術館へ行ったことをNOTE(ブログ)に書いています。今日はその第2弾で、夜間開館している美術館に家内と行ってきました。行ったのは東京竹橋にある国立近代美術館です。同館で開催してい […]

夭折の天才ラファエロ

ルネサンスの三大巨匠と言えば、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロです。3人3様の名作を残していますが、ダ・ヴィンチが67歳で没し、ミケランジェロが88歳で没しています。それを考えるとラファエロが37歳没という年齢で […]

「彫刻家との対話」読後感

「彫刻家との対話」(酒井忠康著 未知谷)を通勤電車の中でとつおいつ読みました。前に同じ著者による「彫刻家への手紙」を読んだ時に、現代彫刻に対する評論、というより幾重にも重なりあう思索を知り得て、自分が彫刻家の端くれで曲が […]

大きくなったトラ吉

茶虎猫のトラ吉がやってきて3年が経とうとしています。3年前の4月に自宅の前で拾って、すぐ近隣の動物病院に相談に行った際、おそらく3月の誕生ではないかと推察されました。ということでトラ吉の推定年齢は3歳です。猫は実家で飼っ […]

RECORD10‘9月分HPアップ

ホームページがリニューアルし、RECORDのページも一新してあります。前にNOTE(ブログ)に書いた通り、月ごとの全体図が見られるようになっています。RECORDはカメラマンが1点ずつ撮影してホームページにアップしていま […]

週末 木彫の後、馴染みの高架下ライブへ

今日は朝から工房に篭って制作三昧でした。木彫仕上げ彫りを朝から夕方までやっていました。一応6点のうち3点が終わり、来週末から後半の3点に取り掛かる予定です。後半3点は全体構成にやや難点があり、部分的にやり直しをしようかと […]

週末 花満開の工房周辺

例年より早く桜が開花して、桜の名所は人で賑わっています。小高い丘にある工房から、向いの山にあるこども自然公園が見渡せます。ここは桜の名所で霞がかかったように桜の山が見えています。工房はストーブが必要なくなり、作業がしやす […]

勤務終了して美術館へ

今日は充実した一日になりました。年度末のため職場では仕事が山積しているせいか、身体だけではなく神経も疲労していると最近は感じています。そこで、金曜日は夜間営業している美術館を目指し、勤務時間終了とともに美術館に出かけよう […]

創造行為を考える

作品のイメージが湧く時や場面を思い起こしてみると、スポーツ等をやっていてテキパキと身体を動かしている時には、自分はなかなか創作イメージは出てきません。個人差もあるのでしょうが、技術的な作業をしている時も、スポーツの時と同 […]

墓参りと木彫制作

今日は春分の日で、朝から菩提寺である浄性院に行きました。実家の母と家内が同行して墓参りと掃除に出かけたのです。浄性院では昨年暮れに住職が亡くなって寂しい限りでしたが、墓地の清潔な佇まいは変わらず、祖先の墓石の掃除をしてき […]

風貌と嗜好について

思索というコトバをNOTE(ブログ)で良く使っていますが、自分はどちらかというと理屈を考えるより、根拠のないことを思っている方が好きで、些細なことに思いを馳せます。そのひとつに人の風貌はその人の嗜好も左右していると思うこ […]

生パスタの店へ行く

もうかれこれ30年も前の話です。ウィーン滞在中にイタリアへ何度か旅行しているので生パスタを食べているはずですが、あまり記憶に残っていません。あるいは当時は生活費に困っていて、安価なパンばかり齧っていたせいか、生パスタを食 […]

週末 仕上げ彫りに移行

今日は朝8時から夕方6時まで工房にいました。「発掘~地殻~」の木彫が佳境を迎えています。昨日の続きで、荒彫りの終わった箇所に仕上げ彫りをやっています。彫り跡を残したまま波打つ抽象形態に対し、細かな角度をつけながら彫り進ん […]

週末 荒彫りから次工程へ

「発掘~地殻~」は6点のレリーフを屏風として展示する予定で、それぞれ壁面には陶彫と木彫を組み合わせて凹凸による空間を作ります。陶彫部品は全て出来上がりました。陶彫を囲むように木彫を配置していて、その木彫では6点レリーフの […]

身の丈を知る

昨日、NOTE(ブログ)で自然の流れに逆らわずに生きることを自分の信条にしていると書きました。自分の周囲の人々の状況を鑑みて、無理が祟って不幸を招く結果があるから、そうした考えが頭を過っているのです。自然に生きることは何 […]

自然の流れに逆らわず…

いつの頃からか自分の信条としていることがあります。「死生は命なり」という論語がありますが、それに近いものです。ただ天の与える寿命と言っても、自分は長く生きて芸術家生活を謳歌したいと望んでいて、そのために常日頃から心に固く […]

廃墟を描いた巨匠たち

かつて人が住んでいた建物が残骸として残る廃墟。とりわけ石造建築は残骸さえ美しいと感じるのは万人にあるらしく、その欠落した建造物を多くの画家が描いています。私も時間が経過し蔦が絡まる廃墟に魅了された一人です。廃墟を描いた画 […]

久しぶりにスポーツ施設へ

背中の痛みが直ったので、昨晩久しぶりに近隣のスポーツ施設に出かけました。水泳をしてみると腹筋や背筋や腿あたりの筋肉が多少落ちていて、これはまずいなぁと思いました。水の抵抗が重く感じるのは明らかに身体が衰えている証拠です。 […]

3月11日黙祷を行う

2年前の3月11日に東日本大震災が発生しました。津波被害の映像を見るにつけ、まだまだやりきれない気持ちで一杯になります。一命を落とされた多くの人を思い、14時46分に職場で黙祷を行いました。立場上自分が全館放送を入れまし […]

週末 炎神と木霊が棲まうところ

朝から工房で作業に勤しみました。今日は木彫一辺倒ではなく、先日成形を終えて乾燥を待った陶彫部品の追加分があって、その陶彫の化粧掛けと仕上げを行いました。久しぶりに陶彫をやり、夕方窯入れをしました。窯のスイッチを入れてしま […]

週末 大きなイベントの後で…

昨日は職場で大きなイベントがありました。昨日の疲れがとれない中で、今日は朝から工房にいて木彫の荒彫りをやっています。今一つ調子が出ないのですが、これは公務員と彫刻家の二足の草鞋生活の辛さです。人は生涯のうち何回大きなイベ […]

「石壁サークル」への憧れ

昨日のNOTE(ブログ)にイサム・ノグチ庭園美術館について書きました。イサム・ノグチ庭園美術館は予約が必要だったため事前申し込みをして、家内と横浜駅から四国の高松まで高速バスに乗って行ったのを覚えています。随分昔のことで […]

イサム・ノグチ再々考

アメリカを代表する彫刻家イサム・ノグチは何度もNOTE(ブログ)で取り上げている自分の大好きな作家の一人です。香川県牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館を訪れたのは何年前か忘れましたが、その印象は強烈に残っていて、自分の工 […]

3月RECORDは「束」

RECORDは小さいながらもパワーが必要な媒体で、日々刺激を味わっています。一日1点制作という自分に課した創作行為は、時として厳しい局面に差し掛かることがあります。日記のように一日を単純に記録するものではなく、常に美術的 […]

改めてカラヴァンの世界を考える

「カラヴァンは土地の記憶(歴史)とむすびつく巨木(人間より遥かに長い生命をもつ)を対象に『場』を求め、自己を語るという内在的な裏づけによって『時』を確認する。(文尾略)そして出遭いの対象を語ることにおいて普遍的な世界(宇 […]

夜の制作は木材筆入れだけ

ウィークディの夜に工房に出かけると、外は静まりかえっていて僅かな音でも響きます。工房は植木畑に建っていますが、その周囲には民家が軒並み建っていて、騒音が出る電動工具はもとより、木槌で鑿を叩く音も迷惑ではないかと憚れるほど […]

週末 鑿先を見つめて…

今日は朝から夕方まで工房にいて木彫荒彫りに終始しました。「発掘~地殻~」は畳大のレリーフが6点あり、それを屏風にして展示する予定です。かつて作った「発掘~鳥瞰~」「発掘~混在~」に続く三双屏風です。陶彫部品による集合彫刻 […]

週末 若い世代とともに…

相原工房には週末になると、美大卒業生や現役美大生がやってきます。彼らを私は工房スタッフと言っていますが、私の作品を手伝う名目で、自らの課題をやっていることが多いのです。私は彼らに実際にある自作の手伝いではなく、別の面で助 […]

多忙な3月を迎えました

3月になりました。職場は年度末を迎え、多忙を極めます。毎年のことですが、この時期の公務員と彫刻家の二足の草鞋は大変厳しいものがあります。職場では年間のまとめに入り、各種報告書を作成するために監査を含めて四苦八苦の仕事が続 […]