詩の朗読CDを聴く

詩人の庄司利音さんから自作の詩を朗読したCDを借りてきました。これはライブを録音したもので、拍手の音も混じっていて、その場の雰囲気が伝わって快い気持ちになりました。劇伴音楽ならぬ詩伴音楽と言うべきギターの演奏が流れていました。これは奏者が作曲したもので、朗読より前に出ることがなく、詩の内容をさらに深く豊かに彩り、時に無音、時に情感が溢れて雄弁な楽想を感じることができます。利音さんは語りに抑揚があり、艶やかな響きとコトバの切り口に常々魅了されています。利音さんにお会いした時もその場で詩を朗読してくださいました。この人は声優にもなれそうだと思えましたが、自作だからこそ生きる語りなのかもしれません。コトバの威力を縦横無尽な表現をもって発揮する詩と音楽に、自分は憧れさえ抱くのです。

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