今日は朝から工房にいて、昨日タタラにしておいた陶土を使って成形をやっていました。心配な箇所には紐作りで補強しました。11時頃、懇意にしているカメラマンが工房にやってきて、先月までのRECORDの撮影をしていきました。かな […]
Archives for the Month of 9月, 2012
週末 精一杯の作業量
2012年 9月 29日 土曜日
昨夜のテレビ番組「水玉の女王 草間弥生の全力疾走」(NHKスペシャル)に見入ってしまい、命がけで制作に取り組む草間弥生の姿勢に感銘を受けたおかげで、今日は工房で朝から夕方まで休むことなく作業に没頭してしまいました。先日窯 […]
土が石化するとき
2012年 9月 28日 金曜日
陶彫で作品を作っていると避けて通れない最後の作業工程があります。陶彫作品の仕上げとして陶土の作品は窯に入れられて高温で焼成される工程です。自分の作品は釉薬をかけずに焼き締めていく方法をとっています。釉薬をかけるとすれば、 […]
横浜の「バーナード・リーチ展」
2012年 9月 27日 木曜日
仕事中に家内から携帯電話がかかり、夕方「バーナード・リーチ展」に行こうと誘われました。家内は邦楽器店に楽器を修理に出すついでに横浜駅に立ち寄り、駅前のデパートで開催中の展覧会に行くことを予定していて、横浜駅近郊に職場があ […]
窯を開ける瞬間に思うこと
2012年 9月 26日 水曜日
陶彫制作の最終段階である焼成。窯に作品を入れた時から、窯の中が気になって仕方がないのです。今回の窯入れは、自分の作品では最大の大きさで、窯内に隙間がほとんど出来ません。しかも乾燥中にヒビが数箇所見つかって、焼成前に壊そう […]
嗜好品を集め出す
2012年 9月 25日 火曜日
飲んだり食べたりすれば捨ててしまう缶やペットボトル、包装紙などを拾い集めています。実はモチーフとして考えているグッズで、来月のRECORDにしようと思っているのです。RECORDとは一日1点を作っていく小さな平面作品の総 […]
12‘評壇より
2012年 9月 24日 月曜日
「陶彫で遺跡からの出土品みたいな抽象オブジェを作り、それらを屏風パネル、箱形置き物、残決単品の三様に仕立てて展示。これも新品を古物に偽装しているその意外性が趣向であり、見せどころとなっている。」という寸評がビジョン企画か […]
新作の窯入れ開始
2012年 9月 23日 日曜日
今日はどしゃ降りの日曜日になりました。工房は涼しい空気が立ち込めて作業が楽になってきました。現在、新作「連築」の成形が4点終わっています。いずれも大きな陶彫部品で、窯に入る限界の大きさで作っています。そのうち一番大きな陶 […]
暑さ寒さも彼岸まで
2012年 9月 22日 土曜日
今日は秋分の日です。昨年は三連休だったのですが、今年は土曜日と重なったため通常の週末と変わりません。昔から暑さ寒さも彼岸までと言われる通り、今日は涼しい一日となりました。昨年同様、母と菩提寺に墓参りにでかけました。早朝、 […]
造形美術としての文字
2012年 9月 21日 金曜日
書道展に行くと自分は文字を抽象絵画として見てしまいます。文字には意味があるわけですが、その意味を文字から排除し、純粋な構成として画面を捉えて楽しんでいます。もちろん伝達するために書かれた文字を絵画的に見るのは困難です。書 […]
西洋の没落「アラビヤ文化の諸問題」そのⅡ
2012年 9月 20日 木曜日
「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。そのⅡとした副題は「マギ的な魂」です。第一巻からマギ的という語彙が登場していますが、この章では世界各地で興った宗教に関しての論述が中心に […]
色鉛筆 表現の幅広さ
2012年 9月 19日 水曜日
最近のRECORDに色鉛筆を多用しています。RECORDとは自分に課した一日1点作品を作るもので、大きさはポストカード大、机上で出来る小さな絵画と考えています。今までいろいろな技法を使いましたが、鉛筆で下書きし、アクリル […]
苦悩漂う絵画との出会い
2012年 9月 18日 火曜日
実物を見たことがないのに、図録だけで表現の深淵、漂う苦悩と妖気に圧倒された絵画があります。それは夏に訪れた練馬区立美術館のギャラリーショップで偶然手にした画家深井克美の図録でした。深井克美は、図録の解説によると脊椎変形と […]
三連休の終わりに…
2012年 9月 17日 月曜日
三連休最終日です。今日は朝早くから工房に出かけ、昨日タタラにしておいた陶土を立ち上げ、新しい陶彫部品の成形を行いました。タタラだけでは保てない箇所には陶土を紐にして補強しました。作業で3時間ほど汗を流し、午前10時には先 […]
三連休 制作メモについて
2012年 9月 16日 日曜日
本来なら雛型を作ってから彫刻制作を進めたいところですが、時間がなくて大まかなエスキースで実寸の彫刻に取り掛かっています。前にエスキースを細部まで描いたこともありましたが、予め出来上がったエスキースがあると陶彫だけは上手く […]
三連休 陶彫成形どこまで…
2012年 9月 15日 土曜日
今日から三連休です。土練りをしながら陶彫成形に明け暮れる三連休になりそうです。果たしてどこまで出来るのか、意欲が続く限りやっていきたいと思います。今日は大きな陶彫部品の彫り込み加飾を行いました。RECORDの彩色も行いま […]
明日から若い世代の2人展始まる
2012年 9月 14日 金曜日
相原工房に出入りしているスタッフの一人が明日から2人展を開催します。画家として表現を模索する中で、自画像をデフォルメし、その自画像で埋め尽くした畳大の大きな絵画2点に見ごたえがあると私は思っています。彼女はこれをほぼ1年 […]
西洋の没落「アラビヤ文化の諸問題」そのⅠ
2012年 9月 13日 木曜日
「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第3章「アラビヤ文化の諸問題」そのⅠとした副題は「歴史的仮晶」で、仮晶という言葉の定義が本書の冒頭で述べられています。「自分が歴史の仮晶 […]
10‘RECORD5月・6月分アップ
2012年 9月 12日 水曜日
毎日1点ずつポストカード大の作品を作り続けています。RECORD(記録)と称しています。毎年、東京銀座で発表をしている彫刻は、まとまった時間がないと作れませんが、RECORDは一日1時間程度で下書きを完成させ、週末にまと […]
木彫との組み合わせを考える
2012年 9月 11日 火曜日
現在制作中の「発掘~地殻~」は陶彫部品と木彫とを組み合わせていこうと思っています。我が国の木彫は仏像彫刻を初めとする長い歴史があります。伝統工芸品にしても緻密さや美しさでは特筆に値する木工技術を誇っています。木材に恵まれ […]
「地殻」「連築」…タイトルとは?
2012年 9月 10日 月曜日
作品にどんなタイトルをつけるか、自分は制作途中でコトバが出てくるまで無題のまま仕事を進めます。初めにイメージがあってもコトバはないのです。作家によっては、初めにコトバありき、という人もいるでしょう。若い頃、自分はタイトル […]
休日出勤 地域防災拠点訓練
2012年 9月 9日 日曜日
今年3月までいた職場でも大がかりな地域防災拠点訓練を行っていました。現在の職場は横浜駅近郊にあり、都会の中心だけあって地域防災拠点や医療拠点になっています。有事があれば職場を被災者のために開放します。東日本大震災の時も帰 […]
週末 後輩の美術展へ
2012年 9月 8日 土曜日
週末になり、朝から工房で制作三昧です。まだまだ暑い日が続いていて、土練りやタタラ作りに汗を流しています。毎週制作工程に追われるような気分で作業に精を出していますが、時に何が楽しいのか、自問自答をして虚しさを感じることもあ […]
西洋の没落「都市と民族と」そのⅢ
2012年 9月 7日 金曜日
「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。第2章「都市と民族と」のそのⅢとした副題は「原始民族、文化民族、フェラッハ民族」です。部分的な引用をいたします。「土着住民は決定的な多数 […]
客人をもてなす心
2012年 9月 6日 木曜日
海外に住んでいた頃、日本から友人知人が来ると、観光名所や隠れた名所を案内するのが楽しくて有頂天になっていた時期がありました。おもてなしの心はとても気持ちがいいと感じていましたが、逆の立場でもてなされるのもとても気持ちがい […]
複数の表現媒体をもつ
2012年 9月 5日 水曜日
手元に「月歩き」(庄司利音著 新風舎)という詩画集があります。詩人の庄司利音さんが詩も絵も手がけたもので、詩は絵の説明ではなく、絵は詩に付随するものでもありません。詩と絵が別々の世界観をもち、2つの表現媒体が有機的に結び […]
9月RECORDは「分離」
2012年 9月 4日 火曜日
「分離」というテーマを思いついた時、ウィーン分離派のことが頭を過りました。20代後半の5年間をウィーンで過ごしていた自分は、青果市場近くにあったゼツェッシオン(分離派会館)の独特な景観を思い浮かべていました。ウィーン分離 […]
西洋の没落「都市と民族と」そのⅡ
2012年 9月 3日 月曜日
「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の第二巻を読んでいます。そのⅡとしたところは「民族、人種、言語」という副題がついています。3つのテーマの中で自分は言語に着目しました。「ことば語で虚言をつく者は […]
9月制作目標は多作
2012年 9月 2日 日曜日
9月をどう過ごすか、先月の猛暑で制作が滞った状況を受けて、制作工程の仕切り直しをしなければなりません。今年同様、来年発表予定の作品は新作屏風と床置きの作品がメインになりますが、果たして来年5月初旬に出来上がるかどうか心配 […]
9月初日から 家内は胡弓修行へ
2012年 9月 1日 土曜日
9月になりました。毎年恒例になっていますが、家内が富山県八尾に出かけました。家内は胡弓奏者です。八尾では有名な「おわら風の盆」が開催され、多くの観光客で賑わうのです。自分も数年前に行ったことがありますが、普段は風情のある […]