7月の終わりに…

今日で7月が終わります。今月は東京銀座での個展があったためか月日が経つのが早く感じました。個展は搬入時に1年間の創作活動の結果が出ると自分は認識しています。実際は5月の図録撮影時に作品は完成しているのですが、やはり発表するこの時期が反省を含めた結果が出るので自分は真摯に受け止めています。鑑賞者にもいろいろな感想やご批判を頂きますが、自分の作品の良し悪しは自分が一番わかっているように感じます。来年も屏風表現を続けていく意向ですが、半立体にもう少し動きをつけていきたいと思っています。今年試みた厚板の構成を、来年は無垢の木材を彫ることでさらに量感のある動きを出したいと考えています。イメージの根源として自作には常に都市が現れ、そこに来年はファウスト的魂としての深層心理的なものや未来に対する憧憬を入れていきたいと考えているのです。失われたものと蘇生するもの、それは平易な自然科学観や歴史観では言い表すことが出来ず、偶然が重なって興亡を繰り返した文化史のようなことを念頭において制作していこうと思っています。「西洋の没落」流に言えば、自己の覚醒意識を呼び覚まして、その真髄となる方向性を模索していきたいと思います。来月は作れるだけ作りたい、瞑想・迷走に陥っても構わない覚悟でやっていきます。

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