夏季休暇 美術館巡り

5日間の夏季休暇のうち1日目の休暇を今日取りました。今日は朝から家内と3つの美術館に車で出かけました。まず、東京等々力にある村井正誠記念美術館。ここは往復葉書による事前申し込みが必要で、金曜と日曜しか開館していないということでした。村井正誠記念美術館は93歳で亡くなるまで制作に励んでいた前衛画家の足跡を感じさせる空間があって、その雰囲気を味わうことを今回の目的としていたので、ここでは充分堪能することができました。村井正誠の最後の弟子で助手をやっていた女性が美術館全体の管理をされていて、細かな説明をしてくれました。アトリエをそのまま覆い尽くす形で美術館が建設されているので、気に入った装飾品等を傍らに制作に没頭していたアトリエの空間や、そこを囲むように作られた大きな展示空間がとりわけ印象的でした。詳しい感想等は機会を改めたいと思います。次に向かったのは村井正誠記念美術館とさほど離れていない東京砧の世田谷美術館。環状8号線沿いにあり、車を使っていたおかげで僅かな時間で移動できました。世田谷美術館では「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」展を開催していて、1920年代のドイツのベルリンで前衛に触れた村山知義の多面的な表現活動を紹介していました。これも感想等は別の機会にいたします。世田谷美術館では「花森安治」展も同時開催していて、暮らしの手帖の表紙を描き続けた人の軌跡を追う展示内容でした。その中に気に留めた一遍の詩がありました。この感想も機会を改めます。最後に環状8号線から第三京浜に乗り、川崎の生田緑地にある岡本太郎美術館で開催中の「記憶の島」展を見てきました。岡本太郎と民俗学者宮本常一が撮った日本各地の写真を展示していて、日本古来の風俗風習が伝わる内容でした。これも後日感想を書きたいと思います。今日は猛暑の一日でしたが、車で出かけたことが幸いして3つの美術館を心地よく巡ることができ、充実した夏季休暇を過ごせました。

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