週末 新作へ向けて

今日の午前中は7月個展に出す作品の梱包を行い、午後になって来年の新作に向けて歩き出しました。新作は木彫レリーフによる三双屏風で、陶彫部品を埋め込むのは「発掘~混在~」と同じですが、木彫部分がかなり異なっています。昆虫のような生命体をイメージしていて複数の脚を彫りだしていこうと考えています。陶彫部品は甲羅のようなイメージです。現在工房にある木材を集め、足りない木材は近日中に買いに行きます。木材は建築の内部に使う集成材で、無個性で安価なものです。その方が造形には都合がいいのです。木目の美しい銘木は、そのままで価値を持っているので肌理細かな工芸には向いていますが、素材の表面に頼らない彫刻には不向きです。まず、新作の全体計画をぼんやりと頭に描きました。素材を前にしないと、どうにもカタチがまとまらないので、大まかなイメージを掴んでおいて、原寸大のエスキースを描くことにしました。今回も陶彫部品と木彫部分を同時に進める予定です。常に全体を見ながら進める方法は「発掘~混在~」と同じです。ただし今回は砂マチエールは使いません。木材の彫り跡をそのまま残そうと考えていて、木は木のまま見せる方法をとります。実際には明日から作業を始めます。

関連する投稿

  • 風薫る5月初め 5月になりました。今日と明日は通常出勤なので、今日は連休に挟まれているものの職場でしっかり仕事をしています。この時期は重要な調査を抱えているので、2日間の出勤はやむを得ないと思っています。5月は風薫 […]
  • 8月 制作目標を考える 8月1日になりました。今日は生活習慣病検診があって、職免をいただいて午前中は病院に行きました。胃の検診でバリウムを飲むので、午後は職場に行かず、今日も昨日と同じ夏季休暇の半日分を取りました。自分はバ […]
  • 6月の制作計画 6月になりました。梅雨の時季を迎えますが、じめじめして湿気の多い毎日は好きになれません。でもこの季節が陶芸には最適で、土がゆっくり乾燥するので、ひび割れが少ないのです。今月は来年に向けて新作を進める […]
  • 遅々として進まぬ荒彫り 三連休の中日です。朝から工房に篭って木彫の荒彫りをやっていました。なかなかイメージ通りにならず、何度も木材に鉛筆で線を書き込んでは消していました。蔓のような木の根のようなモノが蛇行して這っていく状況 […]
  • 「構築~楼閣~」について 今年7月の個展で発表する木彫と陶彫による作品の題名を「構築~楼閣~」にしました。「楼閣」とは高い構えの建物という意味です。現在制作中のこの作品は、昨年発表した「構築~瓦礫~」のように割れた球体をいく […]

Comments are closed.