リアリズムについて
2012年 4月 26日 木曜日
今読んでいる「芸術の意味」(ハーバート・リード著 瀧口修造訳 みすず書房)の中にリアリズムに関する論述があります。本書54に「(リアリズム)は哲学史上、名目論に対立ばかりでなく、もっと一般的にはある認識論の呼び名となっている。すなわち外界が客観的に実在するという信念をあらわしているのである。」「芸術批評は哲学的な正確さからもっとはるかに遠ざかっている。」「厳密にリアリスティックとよぶことのできる芸術は、すべての手段をつくして対象の正確な外観を描こうとするものでなければならない。」ところどころ本文を抜き出しましたが、本書がリアリズムの定義とするところだと思います。リアリズムとは何かと問われると自分ならどう答えるだろうと考えると、リアリズムを定義する難解さを思わないではいられません。その後に続く本書55以降に具体的な芸術家名を挙げて説明がされていますが、この機会にリアリズムについて考えを深めたいと思います。
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Tags: 書籍, 芸術家
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