ダダに関すること
2012年 4月 12日 木曜日
ドイツ人画家ジョージ・グロッスの生涯を論じた書物を読んでいると、ダダイズムについて自分の知識の乏しさが浮かび上がります。ダダイズムは既成の芸術を壊した運動としか自分は理解していませんでしたが、それを言うなら印象派でも表現主義でも既成に囚われない芸術概念を作り上げたところは同じです。ダダイズムは反芸術とも微妙に異なることもグロッスの書物から知りました。ダダイズムは政治色が強く反戦主義を掲げ、ダダイストたちは共産党にも入党しています。どんな時代でも現実を見据えた芸術運動が生まれていますが、ダダイズムはまさに大きな戦争の狭間に生まれた辛辣な社会風刺をテーマにしたものであると言えます。ダダイズムは長く続く芸術運動ではなかったようですが、その目的とするところを考えればそれも頷けます。歴史的に長く支持されたシュルレアリスムの源泉がここにあったように感じます。
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Tags: ドイツ, 書籍, 画家, 芸術家
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