日々の楽しみ 蓄積される楽しみ

何をしてる時が自分は楽しいのか自問自答することがあります。刹那的な楽しみを見出せない自分は、敢えて苦行を強いている修行僧のようなものです。その目的とするものは宗教ではなく芸術ですが、それなら芸術はそんなに楽しいのかと言うと回答に迷います。自宅の食卓でRECORDをせっせと作っている自分を見て、家内が「もっと遊んだほうがいい」と忠告してくれます。RECORDも仕事のうち、と思うと四六時中仕事をしている自分がいます。「あなたにとって作ることは何?」と聞かれて、「睡眠や食事と同じ。」と思わず答えてしまいました。週末の彫刻制作だけでなく、日々のRECORD制作は「ちょっと創作」を具現化したもので、身近で気楽な遊戯です。ただし、自分と向き合い、思い悩むことが多く、睡眠や食事と同じレベルではないことはわかっています。それでもそうした行為によって生み出されたモノが一定の満足を与えてくれることもあるのです。日々の楽しみ、されど苦しみを伴い、蓄積される楽しみ、されど振り返ると微妙な結果もあり、で身近で気楽な遊戯を今日も繰り返しています。

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