画家アウグスト・マッケ

以前読んでいた「クレーの日記」に登場し、クレーと一緒にチュニジアへ旅行した画家アウグスト・マッケ。ドイツ表現主義の画家の中では第一次大戦によって命を落とした夭折の画家として知られています。煌く色彩と豊かな詩情。夭折の画家に見られる精神性の高さ。自分はアウグスト・マッケの人生に関して詳細を知らなかったので、「色彩の詩人アウグスト・マッケ」(佐藤洋子著 中央公論事業出版)を購入し、改めてマッケ・ワールドを堪能したいと思いました。マッケは1887年ドイツに生まれ、1914年戦地であったフランスのシャンパーニュ地方の村で亡くなりました。享年27歳。第一次大戦がなければ、マッケは画家として充実した人生を全うできたのではないかと思うと心苦しい限りです。それでも短い人生の中で画家として美しい作品が残せたことは不幸中の幸いだったと言えます。これから通勤時間帯でマッケの人生と画業に読書を通して浸っていきたいと思います。

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