週末 「陶紋」の再窯入れ
2012年 2月 26日 日曜日
今日も制作三昧の一日でした。「混在」の表層部分の彫り込みと同時に、前に作った「陶紋」の仕上げ、化粧掛けと窯入れを行いました。今度の個展の図録に昨年から発表を始めた「陶紋」の新作を入れる予定で、撮影をお願いしているカメラマンに「陶紋」の撮影に関する要望を言っていました。それは砂丘に「陶紋」が点在している情景を作りたいということで、我ながらやっかいな要望だったなぁと今更ながら思っています。実は前にNOTE(ブログ)に書いた記憶がありますが、「陶紋」の新作は焼成時に割れて再度作り直しているのです。撮影の条件があるため「陶紋」を早めに預かりたいとカメラマンから連絡があったので、成形したままの「陶紋」数点を慌てて仕上げて窯に入れました。今度こそ割れないように願うばかりです。このところ木彫ばかりやっていたので、今日は久しぶりに陶彫に触れました。陶彫はやはり面白いと再確認しました。それは窯に入れる最後の工程があるからです。自分の手を離れたところで作品に最後の息吹を注入する行為は、神のみぞ知る神聖な儀式です。そこで炎をくぐりぬけて石化していくのです。作品が別のモノに生まれ変わるので成功すれば楽しい限りです。3日後に窯を開けますが、今度はどうなるのか、割れた原因を突き止めて今度は手立てをしたつもりですが、窯を開けてみないとこればかりはわかりません。
関連する投稿
- 代休 個展出品の選択 今日は休日出勤の代休日でした。昨日は「発掘~宙景~」のテーブルの脚を木彫していました。今日は同作品の陶彫に取り組みました。「発掘~宙景~」は現在まで仮にA、Bとした2つの作品を同時に作っていましたが […]
- 週末 「群塔」撮影日 今日は今夏個展で発表する「発掘~群塔~」の撮影日でした。この撮影日が作品の完成日となります。陶彫部品を組み合わせて集合彫刻としてまとめ上げる私の作品は、スタッフの協力がなければ組み立てられない作品な […]
- 週末 「発掘~宙景~」柱の調整 「発掘~宙景~」は組み立てや設置に手間のかかる集合彫刻です。4本の柱陶で正方形に近いテーブルを支え、そのテーブルの下に陶彫部品を複数吊り下げていく構造です。前に木材店で2m50㎝でカットしてもらった […]
- 週末 新作へ向けて 今日の午前中は7月個展に出す作品の梱包を行い、午後になって来年の新作に向けて歩き出しました。新作は木彫レリーフによる三双屏風で、陶彫部品を埋め込むのは「発掘~混在~」と同じですが、木彫部分がかなり異 […]
- 週末 後輩の美術展へ 週末になり、朝から工房で制作三昧です。まだまだ暑い日が続いていて、土練りやタタラ作りに汗を流しています。毎週制作工程に追われるような気分で作業に精を出していますが、時に何が楽しいのか、自問自答をして […]
Tags: 作品, 個展, 木彫, 陶彫
The entry '週末 「陶紋」の再窯入れ' was posted
on 2月 26th, 2012
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.