週末 後輩の決意表明

工房には若い世代の子たちがやってきます。彼らは画家を目指して課題を一生懸命やっています。自分の作品の手伝いもしてくれます。新作屏風の砂マチエールはこの子たちにお願いしているところです。自分が20歳の時に夢見た彫刻の仕事は、30数年経った今もやっていて初志貫徹と自負しています。若い子たちは、私の姿勢を見て画家を目指しているのかもしれません。今日来ていた2人とも自分と同じように就職をして、週末だけ制作をしている子です。一人の子が創作活動は絶対に止めないと決意表明をしていました。自分も20歳の頃は同じ思いを持っていました。自分は学校を卒業した後、彫刻を作るための作業場がなくて四苦八苦しましたが、工房に出入りしている子たちは、この工房があるので制作環境は整っています。その分、自己表現を極める時間も空間もあるので、思いさえ保持できれば夢の実現も可能になるでしょう。そんなことを傍らで考えながら制作をやっていました。

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