週末の絵画展

公務員でありながら別の顔を持つ、言わば二足の草鞋を履く人は結構いて、決して自分ばかりが例外ではありません。同じ職場にも芸術やスポーツに勤しむ職員がいます。今日は彫刻の素材を買いがてら、同じ職場で絵画をやっている人の展覧会に行きました。管理職である自分は立場上、彼の上司にあたりますが、芸術を志す者同士としては同じ立場となって彼が求めている世界を応援しています。彼の世界は西欧に生きる人々を丹念に描き出す具象絵画です。今回美術団体で発表した新作は、ハンガリーの小さな町の馬車を描いたもので、茶色を基調にした深い渋みのある画面でした。ほとんどモノクローム。でもそこに豊かな色彩を感じさせる手法は見事でした。奇を衒うでもなく、斬新な技法でもない画面からは、訥々とした不器用な展開でも確かな足取りで世界を構築する画家の姿が見て取れました。秋の季節に相応しい時間を過ごしました。

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