生存のしるし
2011年 11月 24日 木曜日
職場に「Survivalism~70億人の生存意思~」(GENERATION TIMES編 ダイヤモンド社)が贈られてきました。美しい写真とわかりやすい解説が満載された書物です。普段は窮屈な近視眼的な社会で仕事をしている自分にとって、地球規模の大きな視点を与えてくれる楽しめる一冊です。自然環境に影響を受けて、太古から現在までさまざまな生活のカタチを作り上げ、大地に適応した暮らしをしてきた私たち人類。私たちの祖先は衣・食・住の確保のために道具を発明し、技術を伝承し、代々受け継がれた財産で今の暮らしを営んできました。とくに本書で自分が注目したのは家のカタチです。「私たち人類の生存のしるし」として文面に謳われていた家は、建築素材から工法に至るまで、その土地の気候風土と密接な関係をもっています。写真を見ていると、実際その場に行って、この眼で確かめてみたい欲求に駆られます。暮らしと密着した造形物の中で、家ほど人間の生存実態を示すものはないと思います。しかも何という美しい空間造形なのでしょう。構造と装飾の魅惑に富んだ世界各国の「生存のしるし」を見てみたいと願ってやみません。
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Tags: カタチ, 写真, 書籍
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