連休 夢についてのちょい話
2011年 9月 18日 日曜日
今日は三連休中日にあたります。昨日と違い今日は制作が出来ない一日でした。工房には染織と油絵を学ぶ若い子2人が来ていましたが、自分はその子たちを工房に残して、職場近くの祭礼ボランティアに参加していました。神輿が出て威勢のいい掛け声があって、日本古来の祭礼で自分も元気を貰いました。工房に帰って制作しようと思ったところ工房内は大変な暑さで、朝から制作していた若い2人も疲れ気味でした。自分も今日はきっぱりと制作はやめて、若い2人とお茶を飲みに行くことにしました。たまに美術家を志す人たちとお喋りするのは楽しいと感じました。将来に漠然と不安を抱える子たちと話すと、自分も当時憂鬱な気分になりながら彫刻を作り続けていた日々が思い出されます。でも自分次第で夢は叶うという話をしました。そんな話が出来るのは、自分が当時夢見ていたことがようやく今になって実現しつつあるからです。人はどんなことに価値を置いて生きていくのか。若い頃イメージした将来像に今の自分は近づいているか。その時その時の判断で自分の歩む道は決まっていくけれど、その分岐点に立って何を考え、またどの道を選んでいくのか。若い子たちに言えたのは、二束の草鞋という現実を踏まえながら、彫刻をやってきたことを自分は後悔していないということです。夢についてのちょい話で今日は幕を引きました。
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