連休 夢についてのちょい話

今日は三連休中日にあたります。昨日と違い今日は制作が出来ない一日でした。工房には染織と油絵を学ぶ若い子2人が来ていましたが、自分はその子たちを工房に残して、職場近くの祭礼ボランティアに参加していました。神輿が出て威勢のいい掛け声があって、日本古来の祭礼で自分も元気を貰いました。工房に帰って制作しようと思ったところ工房内は大変な暑さで、朝から制作していた若い2人も疲れ気味でした。自分も今日はきっぱりと制作はやめて、若い2人とお茶を飲みに行くことにしました。たまに美術家を志す人たちとお喋りするのは楽しいと感じました。将来に漠然と不安を抱える子たちと話すと、自分も当時憂鬱な気分になりながら彫刻を作り続けていた日々が思い出されます。でも自分次第で夢は叶うという話をしました。そんな話が出来るのは、自分が当時夢見ていたことがようやく今になって実現しつつあるからです。人はどんなことに価値を置いて生きていくのか。若い頃イメージした将来像に今の自分は近づいているか。その時その時の判断で自分の歩む道は決まっていくけれど、その分岐点に立って何を考え、またどの道を選んでいくのか。若い子たちに言えたのは、二束の草鞋という現実を踏まえながら、彫刻をやってきたことを自分は後悔していないということです。夢についてのちょい話で今日は幕を引きました。

関連する投稿

  • 時間刻みの生活について 芸術家は自由な時間の中からインスピレーションを得て、それを具現化する仕事だという認識が、私は学生時代からありました。亡父は造園業、祖父も先代も大工の棟梁という職人家庭に育った自分は、自ら決めた時間で […]
  • 今夏の自主研究 何か小・中学校で出される夏休みの自由課題のような表題ですが、毎年夏になると知識欲が湧いて学生のように勉強したくなるのです。学校教育で身についた癖なのか、夏休みは何かをやらねばならないと思い込んでいる […]
  • 3月RECORDは「藍」 今年のRECORDのテーマを色彩にしています。1月は「白」、2月は「灰」にしてきましたが、今月から有彩色にしていこうと思います。考え方としては基本となる色相環の色彩ではなく、RECORDとして絵画的 […]
  • アトリエの再現 芸術家が作品を生み出す場所や周囲の環境に覗き見的な興味を私は持っています。学生の頃も大学の一角を使って、彫刻科の先生方が真摯に制作されている現場を垣間見て、自分の意欲を高めたりしていました。東村山市 […]
  • 個展作品の点検&美術館へ 今日は朝から工房へ行って、「発掘~混在~」を三双屏風に仕立て、「発掘~場~」の印貼りを行いました。さらに自宅脇の倉庫から「発掘~住居~」と「発掘~棟~」を工房に運び入れました。これで7月個展に出品す […]

Comments are closed.