「陶紋」新作の成形・加飾
2011年 9月 8日 木曜日
今年7月の個展に出品した「陶紋」シリーズ。球体をベースにした「球体都市」から直方体をベースにした「陶紋」へ移行しました。「陶紋」は、全体の構造と表層に表れる浮き彫りの関係性を常に意識した成形をしています。来年発表予定の「陶紋」5点は、さらに高さがある直方体を作りました。加飾による浮き彫りは細かい文様を施して高さを強調しています。「陶紋」は集合彫刻ではありません。個体のもつ存在を示すような作品にしたいと考えています。自分が作る作品の中では比較的小さい作品ですが、自然の中に放置して、実際のスケールがわからないように画像処理をしたいのです。いずれカメラマンに相談するつもりですが、「陶紋」は風景の一部として配置できたらと思います。今は5点が点在する状況を考えながら1点ずつ作っています。場を想定して作り上げていく作品として考えるならば、「陶紋」はやはり集合彫刻と呼べるのかもしれません。何点までシリーズとして作り続けていくのか今はわかりませんが、「球体都市」が40点少々作ったことを考えれば「陶紋」もそのくらい継続する可能性があります。とにかく今はひたすら作ることに徹しています。
関連する投稿
- 週末 新作の全体構成を見る 今日は朝9時から夕方4時まで工房に篭っていました。週末となっても特別なことはなく、私は日々工房に通っているのです。ただ、週末は今までの慣習に従って、新作の制作状況を書こうと思っていて、そこに創作活動 […]
- 週末 陶彫制作を続行 4月に入って初めての日曜日ですが、今日のところは通常通りの制作時間で陶彫制作を続行しました。先月末で二足の草鞋生活を解消した私は、もう少し余裕を持って制作が出来るのですが、習慣というか、現状保持が気 […]
- 週末の意識が薄れている週末に… 週末になりました。今月は毎日工房に通っているため、やっと週末になったという意識がありません。週末の意識が薄れている週末とでも言うべきでしょうか。それでも今までの慣習に従って、新作の制作工程のことを書 […]
- 帰宅後の工房通いについて 創作活動を行う上で、公務員との二足の草鞋生活で厳しい面は、何といっても時間確保です。週末だけではイメージ通りの作品が生まれず、作業の時間をどこで確保するのか、常に考えてきました。30年もこんな生活を […]
- 2020’12月の制作目標 今月は師走と呼ばれている通り、1年の締めとして多忙を極める1ヵ月となります。そのためどのような制作目標を立てようか思案しているところです。陶彫部品を集合させて世界観を作る私の新作では、そろそろ土台と […]
Tags: イメージ, 制作, 陶彫
The entry '「陶紋」新作の成形・加飾' was posted
on 9月 8th, 2011
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.