今夏の自主研究

何か小・中学校で出される夏休みの自由課題のような表題ですが、毎年夏になると知識欲が湧いて学生のように勉強したくなるのです。学校教育で身についた癖なのか、夏休みは何かをやらねばならないと思い込んでいる自分がいます。何年か前は世界的な彫刻家を取り上げて、その著作を読んだり、展覧会に出かけたりしたこともありました。学生時代に興味をもったドイツ表現主義について再勉強した夏もありました。さしずめ今夏は、ずっと以前から著作に取り組んでいるA・ブルトンかなぁと思いつつ、瀧口修造全集を読んでいる頃から関わっているシュルレアリスムの全体像を、ちょっと休んでみたいとも思っています。思い切って日本の古美術あたりをテーマにしてみようかと思いますが、まだ捉えどころが定まらず、漠然とイメージしているに過ぎません。追々何かをテーマに据えて実り多い夏にしたいと願っています。

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