A・ブルトンの人間性に迫る
2011年 6月 24日 金曜日
短い通勤時間の中で読書に勤しんでいます。このところシュルレアリスム関係の書籍ばかりで、ついにその提唱者であるアンドレ・ブルトンの人となりの伝記に辿り着きました。どんな人物だったのかイメージしながら読み進んでいますが、当時ブルトンの周辺にいた詩人や芸術家との交遊を通して、しだいにシュルレアリスムに近づいていった過程に興味が沸きます。今のところまだ前半の部分なので、ダダイストA・ブルトンの言動が語られています。医学生であったブルトンが医学より詩作を選んで、困難な道を歩みだしたくだりがあります。医者になってしまえばシュルレアリスム提唱者A・ブルトンは生まれていなかったかもしれません。人生の岐路に立たされたときに、選択によってはまるで違う自分になる可能性があります。ブルトンの辿った道を思い描きながら、自分の人生選択はどうだったのかを振り返る機会にもなっています。今後読み進む中で、ブルトンはどんな人物と出会い、どんな思索に耽るのかこれからの展開が楽しみです。
関連する投稿
- 次のステップに向かう6月 6月になりました。そろそろ入梅が発表されてもおかしくない季節です。6月も今まで同様、工房に勤務時間があるが如く決まった時間に通う予定です。今月やらなければならないことは個展の出品作品の修整補填で、厚 […]
- 彫刻における台座の意味 「地面が庭園の一部であるのと同じように、床を彫刻の一部である場所、あるいは平面と考えた。~略~ノグチは、日本では地面に据えられた岩は『下にある原始の塊体から突き出す突起を表現している』と言った。庭園 […]
- 「発掘~盤景~」と「構築~視座~」について 今年の7月個展に出品する新作のタイトルを「発掘~盤景~」と「構築~視座~」とつけました。「発掘~盤景~」は発掘シリーズとして私の作品の中核を成すもので、陶彫部品を組み合わせる集合彫刻にしています。デ […]
- 読書癖で保つ外出自粛 職場勤務と自宅勤務を正副管理職で交互にやっている生活が続いています。先行きが見えない不安を抱える中で、こんな事態は社会人になって初めてのことですが、海外での留学を含め長い学生生活を送ってきた私は、暇 […]
- 仕事再開の6月に… 新型コロナウイルス感染症の影響で、6月になって漸く仕事が通常勤務になりました。ただし、感染症対策は怠りなくやっていかなければならず、完全に仕事が回復した状態ではありません。それでも職場で全員が顔を合 […]
Tags: イメージ, 書籍
The entry 'A・ブルトンの人間性に迫る' was posted
on 6月 24th, 2011
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.