Archives for the Month of 2月, 2011

「シュルレアリスム展」雑感

先日出かけた国立新美術館の「シュルレアリスム展」。開館の10時には多くの若者がいて驚きましたが、五美術大学卒業制作展を別の会場でやっていたので、この混雑が納得できました。それでも「シュルレアリスム展」にも大勢の人が見に来 […]

週末 寒さ和らぐ一日

三寒四温とは言うけれど今日は暖かく感じた一日でした。風が強く、工房の周辺では木々の枝が風に震えていました。朝から制作三昧の一日で、細かな加飾に明け暮れました。結局、今月は陶彫ばかりで木彫の柱の仕上げは来月に持ち越しになり […]

美術館&ギャラリー巡りの日

週末になり、ウィークディの仕事から気分を解放させるため、今日は美術館に出かけました。朝8時半に家を出て東京の六本木まで電車を乗り継いで行きました。国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」は必ず行こうと決めていた企画展 […]

睡魔に勝てない…

年度末を迎えつつある職場で、立場上難しい課題をいくつも抱えている自分は、何年やっても課題をきちんとクリアできない状況にいます。ウィークディの勤務時間があっという間に過ぎてしまうと思うのは、気持ちが集中している証拠ですが、 […]

画家キルヒナーと戦争

20世紀初頭から第二次世界大戦のヒトラーの弾圧を受けるまで、ドイツは美術のエポックを迎えました。それがドイツ表現主義で、自分は学生時代から関心を寄せていました。まずコルヴィッツの版画が先陣を切って、自分の中に入り込んでき […]

卵たちの搬入展示

以前のNOTE(ブログ)に「卵たちの初グループ展」という文章を載せました。工房によくやってくるボランティアの子が、初めてのグループ展をやることになり、工房に仲間を集めて打ち合わせを持ちました。そのグループ展が明日から始ま […]

定年までの数年…

人事院勧告があって定年が伸びるかもしれないということもありますが、60歳定年とすれば自分はあと数年で御役ごめんになります。この年度末に近い時期は、公務の仕事が多忙を極めています。そんな時は定年が待ち遠しくもあります。好き […]

連なる壁のイメージ

「壁体彫刻」というコトバに誘発されて、壁が連なって空間を遮っているイメージが浮かんでいます。壁は一枚板ではなく、部分同士を連結したものであり、何か得体の知れない刻印がされています。それはメカニックな浮き彫りで、風雨に晒さ […]

週末 叔母のお通夜

寒い一日でした。朝から工房に籠もって加飾と仕上げに明け暮れましたが、今ひとつ調子の出ない一日でした。母から連絡があって、義理の叔母が亡くなったことを知らされ、今晩はお通夜に参列しました。生前はほとんど付き合いもなく、昔の […]

週末 午前職場 午後工房

今朝早く三浦半島から戻ってきました。管理職仲間との懇親会で、自家用車で来ていた管理職仲間がいて、同じように職場に戻らなければならない用事があったので、車に同乗させてもらいました。自分は職場に業者が来ていたので、施設を貸す […]

管理職仲間との懇親会

このNOTE(ブログ)は日記的な役割を与えています。作品制作の進度状況、展覧会や書物による創作行為に対する思索の他、たまに職場のことも書いています。アーカイブを見て、昨年はこんなことがあったと述懐していることもあります。 […]

表現主義の時代

1980年から85年までの5年間、オーストリアに暮らしていた自分は、古都ウィーンの前々世紀から変わらぬバロックの燦然たる景観に、時として愛着を感じていました。これはドイツ表現主義の時代でも、変わらぬ空気をもって街が存在し […]

ドイツ表現派の書籍

「バルラッハ~神と人を求めた芸術家~」(小塩節著 日本キリスト教団出版局)を読んだ後に、「右手と頭脳~エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー《兵士としての自画像》」(ペーター・シュプリンガー著 前川久美子訳 三元社)を読 […]

バルラハの思いを辿って…

小塩節著「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(日本キリスト教団出版局)を読んでいると、ドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハの人間性に関わるところに魅かれて、その人から生まれる造形は然も有なんと感じてしまいます。「~略~ […]

「神と人を求めた芸術家」

表題はドイツの近代彫刻家エルンスト・バルラハのことを取り上げた「バルラハ~神と人を求めた芸術家~」(小塩節著 日本キリスト教団出版局)の副題になったコトバです。バルラハは最近日本でも徐々に知られてきた彫刻家であり劇作家で […]

09RECORD5月・6月アップ

ホームページに新たなRECORDをアップしました。2009年の5月分と6月分です。1年以上前のRECORDですが、カメラマンによる撮影はとっくに終わっていて、カメラマンから画像も届いていたのですが、如何せん自分のコトバが […]

市民ギャラリーのグループ展

横浜市民ギャラリーのグループ展に行ってきました。自分の後輩たちが出品しているのです。今日が最終日ということで彼らに会うのが楽しみでした。ひとりは木彫をやっている作家で、昨年二科展に出品していました。厚みのある合板を彫り込 […]

連休初日は雪…

横浜にも雪が降りました。積もるほど雪が降ったのは今季初めてです。工房の寒さもピークで、陶土を扱っていると手が凍えそうでした。朝からタタラ作りや成形や加飾といった制作工程を続けていましたが、寒さのために午後3時で中断。工房 […]

三連休をどう過ごす

貴重な制作時間が確保できる三連休です。楽しみではありますが、きっとあっという間に過ぎてしまうでしょう。それでも制作に明け暮れて心が満ち足りる休日にしたいものです。昨年は知り合いが出品していた美大卒業制作選抜展や管理職仲間 […]

壁体彫刻の魅力

壁体彫刻という名称は自分にとって大変魅力的です。彫刻家を志した時は、当然平面より立体表現が好きで、立体構造の何たるかを会得したいと願って、自分は20歳代初めに粘土を手に取ったのでした。その時から立体としてモノを捉える訓練 […]

世田谷の「佐藤忠良展」

今年99歳の彫刻家。70年以上にわたって彫刻一本でやってきた人に羨望を覚えるのは私だけではないと思います。自分だって可能性無きにしもあらず、と自分を奮い立たせたい心境です。彫刻家佐藤忠良は、彫刻を始めたばかりの自分には雲 […]

RECORD2月のテーマ

今年のRECORDは抽象表現による平面構成です。正方形をベースにした画面をまず作り、そこから構成を考えます。今まで以上に抽象に拘った連作になっています。いったいこの表現で自分がどのくらい耐えられるのか、展開の可能性はどこ […]

週末 作業中に湧くイメージ  

今日も朝から工房で制作です。7月個展に向けて陶彫部品を作っています。相変わらずの週末の光景ですが、ふとしたことで次のイメージが湧いてきました。来年発表の作品は「発掘~鳥瞰~」の発展形で6点屏風になる予定です。それに対峙す […]

卵たちの初グループ展

週末になると工房に通ってきているボランティアがいます。その子は私の陶彫に使う陶土の調合や、個展の搬入搬出の手伝いをやってくれます。工房の一角を使って自分の作品も作っていて、今月その作品を3人の仲間と共に発表するのです。会 […]

鎌倉の「山下菊二展」

絵画表現を媒体にして、政治や社会問題に対して発言する故・山下菊二。かなり以前に「人人展」という大きなグループ展で山下作品を見た記憶があります。人間をモチーフにした個性的な画家が集まった会でした。現在、神奈川県立近代美術館 […]

「辻晋堂展」で陶彫を考える

陶彫は土そのものを焼成して石化させるので、塑造といえども鋳造して保存する作品とは根本的に異なります。使用している素材のまま保存可能にしてくれるので自分にとっては大変魅力的です。自分は学生時代に人体塑造をやっていて、石膏取 […]

鎌倉の「辻晋堂展」

自分の学生時代、池田宗弘先生が個展をしていた縁で、ギャラリーせいほうに通い始めました。そこで陶彫による個展を開催していたのが辻晋堂と速水史朗でした。当時、ギャラリーせいほうの関連会社であった聖豊社から「現代彫刻」という雑 […]

2月になりました。

2月になりました。今月も先月に続き「構築~楼閣~」の制作続行です。具体的には8つの陶彫土台に木彫の柱を接合したいと考えています。木彫は8本ともまだ荒彫りの状態です。今月中に仕上げ彫りをして、1本ずつ炙って炭化させていく計 […]