3つの美術館と4つの展覧会

久しぶりに美術展三昧の日でした。付き合うなら一日に行く美術展はせいぜい3つまでと家内に言われているのですが、今日家内が胡弓の演奏に出かけたので、知り合いの美大生に声をかけました。そこで今日は美大生と3つの美術館と4つの展覧会を駆け巡ることになりました。まず、東京の世田谷美術館で開催中の「佐藤忠良展」。具象彫刻の重鎮で99歳の現存作家です。次に同館で開催中の「保田春彦展」。かつて鎌倉の美術館でやっていたクロッキーによる展覧会が世田谷にきていたのですが、もう一度見たいと思っていたのです。場所を東京から鎌倉に移して、神奈川県立近代美術館で今日から開催している「辻晋堂展」。学芸員によるギャラリートークを聞くことができてラッキーでした。次に同館の鎌倉別館で開催中の「山下菊二 コラージュ展」。これが唯一の絵画作品による展覧会でした。今回の展覧会は、自分の彫刻制作の振り返りを目的として巡ってきた感があります。彫刻科でもないのに、よくまぁ美大生が付き合ってくれたものです。それぞれの展覧会の感想は機会を改めますが、いずれも質量ともに高く、緊張感が漲った内容で自分の脳裏にしっかり印象を焼き付けた一日となりました。

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