布団は至福のぬくもり

仕事納めまであと2日。休みたい気分になっているところの公務はつらいなぁと思いつつ、まだ明けやらぬ早朝に職場へと向かいます。バスや電車も心なしか空いているように感じます。朝日新聞の天声人語に何気なく目を移すと、「(漱石の)小説『二百十日』にも寒い朝のくだりがある。『布団の中で世の中の寒さを一二寸の厚さに遮って…』は言い得て妙だ。」とありました。「時間を切られたシンデレラだからこそ布団は至福のぬくもりとなる。この値千金感、くやしいが休みの朝では味わえない。」と中略を挟んで続きます。確かにこの頃は布団から出るのに「気合」が必要です。夏の猛暑に喘いでいた時に比べると、今は一体なんでしょう。夏の滴る汗の中で涼しさ寒さを欲し、冬となれば夏の眩しい暑さが恋しくなるのは人の常。でもあと少し…布団の至福のぬくもりを抜け出て現実の世界に行かなくちゃ。休庁期間が去った後もまた厳しいと自分に言い聞かせながら、明日はいよいよ仕事納めです。

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