工房にいる蜘蛛

昨日ブログに書いた甲虫の姿態に絡めて、以前から自分が抱いているイメージがあります。工房ではよく蜘蛛を見かけます。彼らは工房の隅に蜘蛛の巣を張って、小さな虫を捕らえています。周囲が畑なので、工房内に入り込む小さな虫はいるようですが、コンクリート床に外壁だけの倉庫建築で、食物も置いていない環境ではゴキブリもいません。おまけに丘の上に建っていて風が強く吹くせいか夏場は蚊もいません。夏の暑さ、冬の寒さは厳しいものがありますが、蜘蛛だけは生命力が強いらしく、しっかり棲息しています。当然、蜘蛛はよく観察しています。蜘蛛はバランスの取れたカタチをしていて、フランスの「ラ・マシン」が巨大蜘蛛を作ったのには妙に納得してしまいます。身近なところで、蜘蛛を陶彫のイメージに取り込んでみたらどうだろうかと思っています。地を這うカタチに興味関心があるところなので、近いうちに作品化したいと考えています。

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