三連休 2つの展覧会

三連休の初日、午前中は公務員管理職としての已むに已まれぬ事情があって時間を取られました。午後時間が空いたので、仕事帰りのビジネススーツのまま美術展を見に行きました。見に出かけたのは東京で開催されている2つの展覧会です。ひとつは南天子画廊で今日まで開催していた「保田春彦展」。先日、鎌倉にある県立近代美術館別館で見た「クロッキー展」と今回の個展を見て、やはり老いと病が齎す状況の中で壮絶な造形意欲をもって立ち向かう作家の姿に、改めて感銘した次第です。詳しい感想は紙面の都合で次回にまわします。次の展覧会は六本木の国立新美術館で開催中の「自由美術展」。師匠の池田宗弘先生から毎回招待状をいただいているので、いつも楽しみにしている団体展です。池田先生の作品「旅人~坂道の木~」は野外に展示されていました。相変わらず安定した力量を見せられ、こちらもヤル気が出てきました。これも感想は次回にします。三連休の初っ端に刺激的な展覧会を見て、なんとか時間を有効に使って自らの制作を進めたいと考えています。

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