陶のピラミッド

制作への思いが募っているところに、今日の涼しさ…。まさに制作しやすい環境になってきたようですが、この涼しさはずっと続くのでしょうか?猛暑に慣れてしまった身体には寒ささえ感じる涼しさです。いよいよ秋が到来した気になって、新作の木彫による柱を支える陶彫土台を考えることにしました。前のブログに書いた通り来年発表する新作の陶彫は、四角錐を基本にした集合体で構成する予定です。いわば小さなピラミッドが密集しているイメージです。何年か前に陶彫で小さなピラミッドを作ったことがあります。それを「発掘~遺構~」の一部に使いました。ピラミッドは構造的にタタラでいけるはずです。ピラミッドが大きいと焼成でタタラがへたることがあるかもしれません。そうなれば内部に陶で支柱を作らねばなりませんが、窯に入る程度の大きさなら大丈夫だと思っています。今回は若干柔らかめに土練りをしているので、タタラの状態でしばらく放置して表面がやや硬くなるのを待つしかありません。ピラミッドは好きなカタチです。週末から作る予定ですが、楽しみながら作業できればいいなと思います。

関連する投稿

  • トレーニングに関する雑感 スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはREC […]
  • 新作の作業開始 益子や笠間に行って若手陶芸家の作品を見てくると、自分の制作に弾みがつきます。益子や笠間はヤル気をもらえる場所なのです。自分もいよいよ新作の木彫を始めました。板材のデザインや組み合わせは、大まかにイメ […]
  • 造形の素材変換 かつて木彫によるテーブル彫刻「構築~包囲~」と「構築~解放~」を作りました。サークル状の厚板を複数の細い柱で支える構造で、量というよりは線と面で構成される軽やかな作品として作ったつもりです。この作品 […]
  • 6月の制作計画 6月になりました。梅雨の時季を迎えますが、じめじめして湿気の多い毎日は好きになれません。でもこの季節が陶芸には最適で、土がゆっくり乾燥するので、ひび割れが少ないのです。今月は来年に向けて新作を進める […]
  • 金沢の「工芸未来派」展 今夏、石川県金沢に出かけた目的のひとつは金沢21世紀美術館を見てくることでした。昔、金沢を訪れた時には金沢21世紀美術館はありませんでした。美術館は兼六園に近い場所にありました。円形をした開放的な建 […]

Comments are closed.