陶壁への思い

今ここで言う陶壁というのはレリーフ(浮き彫り)とは多少ニュアンスが異なります。レリーフは古代エジプトやギリシャ等で盛んに作られた表現方法で、僅かな肉厚で立体を表す正面性の強い彫刻のことです。自分のイメージにある陶壁の作品は、たとえば市街図を上空から見たような情景で、凹凸がそのまま丸彫りとしての彫刻に通じる表現方法です。いわば地図にある等高線に近いものです。再来年に向けて制作を開始した作品は、まさにそんなイメージです。自分の旧作に「発掘~鳥瞰~」という陶壁による屏風があります。「発掘~鳥瞰~」は凸部分だけを陶彫で作りましたが、新作は凹部分も陶彫で作る予定です。大地である壁に埋め込まれた陶彫。マイナスの発想。そんな思いから今回は取り組み始めました。明日はまた新作の陶彫部分に挑もうと考えています。

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