「ブリューゲル版画の世界」展

先日、東京渋谷のBunkamuraギャラリーで開催している「ブリューゲル版画の世界」展に行ってきました。猛暑の中、涼しい美術館で名画を鑑賞するのは贅沢な時間です。同じような考えを持っている人が多いためか展覧会は大変混雑していました。人混みの中で小さな版画の世界を堪能するのはちょっと厳しい状況でした。それでもブリューゲルの風刺の効いた版画の世界にどんどん引き込まれていって、版画の中に隠されている古来の諺を知る仕掛けを見つけて歩きました。ブリューゲルは大好きな画家の一人です。自分は1980年から85年までの5年間をウィーンで過ごしましたが、ウィーン美術史美術館にあるブリューゲルのコレクションは世界有数のもので、滞在中は数え切れないほどブリューゲルの部屋を訪れました。美術アカデミーの学生証があれば無料で入れる美術館なので、散歩の途中にちょっと立ち寄るという習慣ができて、ブリューゲルの絵画はいつもさらっと見渡せる日常の中に存在していました。今思うと何て素晴らしい環境だったのか改めて感じている次第です。今回日本にきている版画も、自分にとって馴染みのある画風で、初対面とは思えない懐かしさがありました。

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