「マン・レイ展」を見て

先日、東京六本木にある国立新美術館へ「マン・レイ展」を見に出かけました。20世紀美術を代表する旗手として知られたマン・レイですが、一般的にはどの程度知られているのか、観客動員で成功するのは印象派と世界遺産認定の遺跡展くらいと人から言われたことがあります。果たしてマン・レイはどうなのか、そんな興味もあって美術館に行ったのですが、観客はかなり入っていました。やはりマン・レイの知名度は相当なものかもしれません。マン・レイはポートレイトで世に出た作家ですが、それに留まらず現代美術に大きな足跡を残しています。自分は前からマン・レイのエスプリの効いたオブジェに魅力を感じます。そのオブジェが所狭しを置いてあるマン・レイのアトリエのビデオはなかなか楽しく、ジュリエット夫人へのインタビューも興味津々でした。マン・レイの写真の中に「黒と白」と題したポジとネガが一対になった作品があります。キキというパリのモデルとアフリカの仮面を構成したまさに白い顔(キキ)と黒い顔(仮面)のコントラストが美しい作品で、そのシャープな感覚に魅せられました。写真表現をはじめ、さまざまな分野に表現の可能性を求めたマン・レイの功績は現代に繋がるものとして強く印象に残りました。

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