モホリ・ナギ 構成主義
2010年 6月 18日 金曜日
「瀧口修造全集Ⅵ」(みすず書房)に収められている「モホリ・ナギ」に関する評論を読んで、自分には構成主義の画家としか認識のなかったモホリ・ナギが、写真や実験映画を作って、その世界でも現代に繋がる重要な仕事をしていることを知りました。モホリ・ナギは、近代デザイン・建築史の中で重大な役割を担ったドイツのバウハウスに教授として招かれて、バウハウスの創立者であり建築家であったグロピウスとともに、革新的な美術教育を行っています。その構成的な作品を自分も見た記憶があります。何より教育者としてのモホリ・ナギは、「バウハウス叢書」の編集をした業績があまりに有名です。デザイン教育の基礎課程で行う構成や実材に関する理論は、ここからスタートしていると言っても差し支えないと思います。瀧口流評論を契機に、これからはモホリ・ナギの写真に関しても留意していきたいと思っています。
関連する投稿
- 「もの派」を考える
素材に何も手を加えず、ギャラリーの空間に放置する展示方法を自分はどのように考えるか、現代に至る造形思想史を辿れば、「もの派」の登場した背景がわかりますが、これを美術に関心の薄い人々はどう見るのでしょうか。もっとも私の非対... - 「擬似幾何学的」なブランクーシ
現代彫刻の父ブランクーシに関する文献に出会うと不思議な興奮を覚えます。NOTE(ブログ)にも何回か登場したブランクーシですが、自分は若い頃にルーマニアに何度か出かけ、木造民家の柱に見られる呪術的で抽象性を伴う浮き彫りにブ... - 夏気分を惜しみながら…
今日で8月が終わります。月が変わることに郷愁を感じるのは夏の特徴かもしれません。開放感あふれる夏だからこそ流行り歌にもなり、移ろう夏気分を惜しむ情景になるのだと感じます。今月の創作活動を省みると、とにかく暑い工房の中で滴... - オブジェの評論集を読み始める
「問いなき回答 オブジェと彫刻」(建畠哲著 五柳書院)を読み始めました。自宅の書棚に眠っていた書籍で、一度読んでいるかもしれないと思って読み始めましたが、どうやら購入したまま書棚に仕舞いこんでいたことがわかりました。目次... - 「The Klee Universe」
パウル・クレーの作品集を折に触れて眺めています。「The Klee Universe」という厚めの洋書です。グロテスクで幻想的なエッチングがあったり、クレーらしい記号化された世界が多く掲載されていて飽きることなく見ていま...
Tags: 作品, 写真, 書籍, 芸術家
The entry 'モホリ・ナギ 構成主義' was posted
on 6月 18th, 2010
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.