相原工房の写真

7月にある個展の図録に、相原工房の内部写真を入れています。見開きで作品2点を配置したところを撮影しています。夕方の光が差し込む美しい写真に仕上がっています。工房は倉庫建築なので余分なものがなく、洒落た内装もありません。窯と鉄製の棚と作業台、それに作品があるだけの写真です。しかしながら、これは環境造形と言っても構わないくらいの構成になっていて、カメラマンの腕には頭が下がる思いです。その写真を見ていて、ふと思ったことは、工房内部に作品が無造作に置かれている現状を撮影しても、結構面白いのではないかということです。普段工房を客観視することがありません。木彫と陶彫をやるだけの効率的なスペースを確保してあるだけで、そこにギャラリーのような雰囲気を持たせることはしていません。そのぶっきらぼうな空間が、実は面白いかもしれないのです。建築自体も材質が丸出しになっていて、鉄骨が組まれている剥き出しの構造です。夏は暑く冬は寒い、ほとんど外と変わらない気温ですが、そのざっくりした環境を写真にすると異質な世界に変貌する可能性があると考えました。

関連する投稿

  • 週末 「群塔」撮影日 今日は今夏個展で発表する「発掘~群塔~」の撮影日でした。この撮影日が作品の完成日となります。陶彫部品を組み合わせて集合彫刻としてまとめ上げる私の作品は、スタッフの協力がなければ組み立てられない作品な […]
  • ギャラリー「構築~楼閣~」アップ 私のホームページにひとつの作品を物語風にアレンジしたフォルダがあります。ギャラリーと名づけていて過去制作した作品を見ることができます。ギャラリーは部分から全体に展開する方法をとっていたり、暗黒の画面 […]
  • 12‘図録撮影日 ゴールデンウィークの最終日は個展用の図録撮影日となりました。東京銀座のギャラリーせいほうでの個展も今年で7回目になります。個展は7月ですが、図録を作る関係で個展のほぼ2ヶ月前の5月初旬にカメラマンに […]
  • ホームページによる個展広報 今月の21日から東京銀座のギャラリーせいほうで開催する私の個展ですが、案内状をギャラリーと私個人の双方から発送しています。その案内状をホームページの扉にも掲載しました。「発掘~層塔~」の一部を画像に […]
  • GW③ 「陶紋」の新作に取り掛かる 陶彫による小品は、10数年前のギャラリーせいほうで開催した最初の個展から出品し続けています。まず最初は「球体都市」40数点を何年かに亘って展示しました。「球体都市」は既に売れた作品もあります。次に始 […]

Comments are closed.