週末 木彫に捧げる時間

新作の木彫を始めています。今日一日は木彫を精一杯やりました。まだ荒彫りですが、彫り跡の美しさを感じながら、木との対話を楽しんでいます。作品はまず構想があって、その具現化に取り組むのですが、部分を作っている時が何より楽しくて、いわば職人的な充足感があるのです。それは木彫に限らず陶彫も同じです。全体が見えてきた時も別の面白さが湧いてきますが、そこでは最初のイメージとの葛藤があるので厳しさがでてきます。今はただ木を彫る作業に没頭できるので、図面通りにすればよいという楽しさがあります。木材は良質のものではなく、節や裂け目が数多くあります。鑿を研ぎながら、大きな節をどう攻略しようか思案します。裂け目はどの程度なら許せるだろうか、作品の効果を考えながら、ありのままの姿をどう生かしていこうか、どこをきちんと彫って、どこを荒彫りで留めるか、そこが図面通りにはいかないところではあります。木工職人とは異質なところでもあります。木との対話はそんなところにあって、全部きちんと作りたいところを我慢して鑿を置くタイミングを考えながら、一日を過ごしました。

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